「愛猫に水を飲ませたいけど、なかなか飲んでくれない」なんて気持ちよく分かります。
我が家の猫も全然水を飲まなかったので、今は積極的に飲ませる対策をしています。最初は苦戦しましたが、以前より水分摂取ができるようになり、カチコチの便が通常の柔らかさにまで改善されました。
水を飲ませる方法は色々あるので、ここでは我が家で実践してる方法や様々な水の飲ませ方を紹介いたします。
目次
なぜ猫に水を飲ませることが大切なの?
猫が十分な水を飲まないと、尿石症・膀胱炎・慢性腎不全といった病気にかかりやすくなります。(あとは便秘の原因にもなる)
尿石症とは、膀胱等に結石ができてしまう病気です。石みたいな塊ができるので、それが尿道に詰まると尿がうまく排出できなくなります。排尿できないと48~72時間で尿毒症となり、生命の危機に瀕することがありますが、水をしっかり飲んでいれば結石ができるリスクが減らせます。
膀胱炎とは、尿石症を放置することで膀胱に炎症が起きる病気です。血尿、頻尿、排尿時の痛みなどの症状が現れ、ひどい時は猫のお腹を触るだけで痛がることもあります。
慢性腎不全とは、腎臓の機能が低下することで毒素が排出できなくなる病気です。毒素が排出できないと食事を摂らなくなり死に至ります。高齢になると多くの猫がかかる病気とも言われており、日頃から水分を摂取し腎臓に負担をかけないことが予防につながります。
猫が水を飲まない理由
猫はもともと水が少ない乾燥地帯で生きていたので、あまり水を飲まなくても平気な体になっています。肉球からしか汗はかかないですし、体内水分のリサイクル機能が高いので、あまり水を飲まない子が多いのです。
1日に必要な水分量
猫に必要な1日の水分量は、体重1kgあたり60ml前後です。4kgの猫ちゃんなら約240mlの水が必要になります。
ただ、食事にも水分は含まれているので、全部を水から摂取しなくても平気です。ドライフードとウェットフードには以下の水分が含まれています↓
- ドライフードの水分含有量:10%前後
- ウェットフードの水分含有量:75%前後
猫に水を飲ませる方法
猫に水を飲ませる方法はいくつかありますが、うちの愛猫に実践しているのが「ご飯やおやつに水を混ぜる方法」です。
特におやつ+水はよく飲んでくれるので、この対策をしてからカチコチの便がほどよい柔らかさになりました。
猫ちゃんによってどれが良いかは分かりませんが、色々試しながらこれだという方法を見つけてみてください。
ご飯やおやつに水を混ぜる
ドライフードやウェットフードに水を混ぜて食べさせるのはおすすめです。我が家では、ドライとウェットを与えていますが、ウェットの時は必ずお湯を入れるようにしています。
水を沢山入れると食べなくなってしまう事もあるので、水の量は様子を見ながら調整してください。
あと、おやつに水を加える方法もおすすめで、我が家ではチュールを与える時に水をプラスしています↓
愛猫はチュールと水を完全に混ぜてしまうとあまり飲まなくなるので、水を薄く引き、その上にチュールを載せて対策しています。
ドライフードに水を加えたい場合は、すり鉢などで粉末にしてから水を加えるとペーストみたいになるので、そちらの方が猫は食べやすいかもしれません。
スープを作ったり水に香りを付けてみる
鶏肉を茹でた汁を好む猫も多く、水分補給として活躍することがあります。あとは、水にマタタビを入れるとゴクゴク飲む猫ちゃんもいます。
ただ、あまり好きじゃない猫ちゃんもいて、うちのタマは最初はペロペロするのですが、たいして飲んでくれません。
好き嫌いは分かれますが、めちゃくちゃ飲む猫もいるので一度試してみてください。


あとは、猫用の無添加スープも売っています。評判が良い物もあるのでそちらを買うのもおすすめです↓

手作り食に移行する
手作り食は食材に多くの水分が含まれていますし、水を調整して作ることができるので、1日に必要な水分を簡単に摂取することができます。
「だけど手作りだと栄養バランスが心配」と思うかもしれませんが、知り合いの話や獣医さんが書いた本を見てみると、そこまで厳密な計算が必要なく料理自体も簡単にできるものばかりです。
腎不全と診断された知り合いの猫は、手作り食のおかげもあり何年も元気に生きてますし、下痢や便秘といった症状が改善されるという話も耳にします。
ただ、ドライやウェットフードばかり食べている猫ちゃんだと、手作り食をなかなか受け入れてくれないことも多いので、食べてもらうまで苦労するかもしれません。
手作り食については、こちらの本が参考になります↓
水飲み容器を変えてみる
ヒゲが器にあたるのを嫌がる猫もいるので、器を広いタイプにするとよく飲んでくれるかもしれません。
人気の水飲み容器ですと、こちらが評判いいです↓
あとは猫によって容器の好みもあるので、「陶器、金属、ガラス、プラスチック」など、色々変更してみると飲んでくれることがあります。

■追記■
新しくヘルスウォーターボウルという水飲み陶器を買いました。こればかりで飲むようになったので、よかったら参考にしてみてください↓

何ヵ所か水飲み場を設置する
水飲み場を一か所にするのではなく、猫ちゃんがよくいる場所に設置するのもおすすめです。
水飲み場まで行くのが面倒になる猫もいますので、猫がよくいる・立ち寄る場所に設置しておきましょう。
あと、コップに入った水を飲みたがる猫も多いので、わざと置いておくのもおすすめです。
我が家の場合は、お風呂上りに猫が温まりに来ることが多いので、洗面器に温水を入れておくようにしています。ゴクゴク飲んでくれることが多いので、ぜひ試してみてください。
温かいお湯にしてあげる
猫は冷たい水より温かい水を好むことが多いので、こまめに温水に変えると飲んでくれるかもしれません。
ただ、1日に何回も温水に変えるのは面倒なので、自動で温水にしてくれる給水機を検討してみてください↓
おお〜!
ついにドツも飲んでくれた!ヌルマーユ!
#ねこ #猫のいる暮らし pic.twitter.com/xYjPKxnESn
— 田中よーちん (@yochin_tanaka) December 22, 2019
あとはピュアクリスタルの「ヌルーミィ」を使ってお水を温めることができます↓
給水器の下に置くだけなので手間いらず!我が家はコレのおかげで少し水を飲む量が増えました。
詳しくはこちら↓

流れる水のみ器を設置する
動いてる水が好きな猫ちゃんもいるので、自動で水を流してくれる給水機を使うと良いかもしれません。
あとは、蛇口から流れる水が好きなら、1日に数分付き添ってあげるといいでしょう。
ペット用の給水機は色々なタイプが売られているので、お気に入りの物を見つけてみてください。
我が家で使っている給水機はこちら↓

猫が全然水を飲んでくれない場合
例えば腎不全などで水分摂取が必要な場合、強制的にでも飲ませた方がいいとも言われています。
強制的に水を飲ませる場合、シリンジ(注射器みたいな器具)、ストロー、スポイトなどの器具が必要になりますが、使いやすいのはシリンジです↓
過去に腎不全を患っていた猫ちゃんに強制給仕するため使っていたのですが、1番使いやすいのがシリンジでした。あまり大きいと使いにくいので、2.5ml~5mlのサイズが良いと思います。
2.5mlのシリンジの大きさはこれくらいです↓
飲ませる時のコツは口の横から入れることです。歯の隙間にゆっくり水を入れれば、比較的簡単に飲ますことができます。
まとめ
我が家の猫はカチコチのウンチ対策の為、チュールを食べさせる時やウェットフードを与える際は水を加えるようにしています。
色々試した結果、この方法が1番簡単でたくさん水を飲んでくれるので、ぜひ試してみてください。
日頃からしっかり水を飲ましておけば、尿石症・膀胱炎・腎不全といった病気のリスクを減らせるので、猫ちゃんの為にもしっかり対策していきましょう。
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