「愛する猫ちゃんに長生きしてほしいけど、どんな食事にしたらいいんだろ?」なんて飼い主さんも多いはず。
昔より平均寿命が伸び20歳を超える猫ちゃんも少なくありませんが、そんな長生きしている猫ちゃん達は何を食べているのか?食事の共通点はあるのか?
調べてみるとちょっと驚きの結果だったので詳しく紹介いたします。
目次
長寿猫が食べていたご飯の共通点は?
ネットで調べた長寿猫の場合
長生きしている猫が何を食べているか調べたところ、どの猫も食事内容はバラバラで、そんな物食べているの?と疑問になる食生活もありました。
例えばギネスに申請されている長寿猫クレームパフちゃん(享年38歳)は、ベーコン&エッグ、アスパラガス、ブロッコリー、さらにはクリームたっぷりのコーヒーなどを食べていたそうです。
また、同じ飼い主に育てられたグランパ・レックス・アレンちゃんについても34歳という長命でした。
この話を聞くと「食事内容が猫を長生きさせたのでは?」とも思えますが、長命と食事との間に明確な因果関係は見出せなかったそうです。
その他の長寿猫達の食事がこちら↓
まさかず(26歳) | 新鮮なマグロの赤身 |
ピッピ(20歳) | 365日かわはぎ |
中島みい(20歳) | ヨーグルトなどの乳製品やすりおろしたキュウリ |
ちたま(25歳) | 好物のマグロのお刺し身やかつお節、海苔はご褒美のような形で与えた |
スクーター(30歳) | 好物はチキンで1日おきに与えていた |
コタ(虎太郎)23歳 | ドライフードで育った |
おチビ(21歳) | フリーズドライのささみが大好きで好きなご飯しか食べない |
くじら(21歳) | 銀のスプーンのキャットフードとふわふわの鰹節が大好き |
ポピー(24歳) | 時々、ケンタッキー・フライド・チキンやフィッシュアンドチップス、余ったケバブのお肉をあげていた |
上記の物ばかり食べていたわけではありませんが、長生きしている猫達の食事に共通点はありません。
ただ、「たまには好きな物を食べさせていた」という飼い主さんが多かったです。
16歳以上の猫を飼っている人にも聞いてみた
インスタとツイッターで16歳以上の猫を飼っていた(飼っている)人達に、食べさせているフードを聞いてみました↓
市販品 (スーパーや薬局で買える物) |
25.3% |
カルカン | 12% |
銀のスプーン | 12% |
ロイヤルカナン | 9.3% |
ヒルズ | 6.7% |
モンプチ | 6.7% |
黒缶 | 5.3% |
メディファス | 5.3% |
シーバ | 4% |
ねこ元気 | 4% |
アイムス | 2.7% |
キャラット | 1.3% |
ドクターズダイエット | 1.3% |
フィリックス | 1.3% |
ホワイトフジまぐろ | 1.3% |
純缶 | 1.3% |
※調査人数:60人(猫の平均寿命:19.2歳)。インスタとツイッターのコメントでアンケートを取っています。
病気を患ってからはロイヤルカナンやヒルズの療法食にしている人がほとんどですが、それまではスーパーやドラッグストアで買える低価格帯のフードが8割以上を占めていました。
ちなみにドライフードとウェットフードの両方を与えている人が多かったです。
この結果だけ見ると”食事にこだわる必要はない”と思うかもしれませんが、実際に食べ比べて寿命を検証したわけではないため本当の所は分かりません。個人的には療法食で寿命が長くなることが証明されている、ロイヤルカナンやヒルズの方が良いのかなと思っています。
長生きできるかもしれないキャットフード
寿命が伸びるかもと言われているマルカンのAIM30
猫の寿命が伸びるかもしれないと話題のキャットフード「AIM30」
腎臓の健康維持として、マルカンとAIM研究の第一人者(宮崎徹教授)が共同で開発した総合栄養食になります。
なぜこのフードで寿命が伸びるかについて、まずは猫の体内にあるAIMについてお話します。
AIMとは血液の中に含まれているタンパク質のことで、猫の腎臓を健康に保つ役目を担っています。しかし、近年の研究で多くの猫のAIMがうまく機能していないことが分かりました。
そこでAIMを活性化させる(であろう)成分を配合し、正常に働いていないAIMをちゃんと機能させる目的で作られたのがこの「AIM30」になります。
AIMがうまく働けば腎不全での死亡率が減り、猫の寿命が大幅に伸びるかもしれないと言われています。
※AIM30は療法食ではないため、すでに腎臓を悪くしている猫ちゃんには対応していません。健康な猫ちゃん用の腎臓健康維持フードになります。
AIM30やAIMについては別記事で詳しく説明しています↓

最先端の遺伝子栄養学から生まれたヒルズのアクティブシニア
ヒルズのアクティブシニアは、7歳以上の猫ちゃんを対象とした特別なキャットフードです。
長年に渡る研究で、7歳を超えた猫の遺伝子は活動状態が変化していることが分かりました。
その変化した遺伝子がこちらの4つ↓
- 免疫機能
- DNAの修復
- エネルギー生産
- たんぱく質の代謝
これら4つの機能をサポートすれば少しでも長く健康に暮らせると考えて作られたのが、ヒルズのアクティブシニアになります。
人間の食べ物や手作り食は猫の寿命を縮める?
手作り食は栄養バランスが悪いからダメ?
手作り食は栄養バランスの管理が大変だからやめた方がいいと言う人もいますが、ある獣医さんの本に書かれている内容や知り合いが手作り食を与えていることから私はこの考えに否定的です。
猫には体調を一定に保てる調整能力が備わっており、足りない栄養は体の中で勝手に作り出してくれます。
毎日同じものばかりの偏った食事はダメですが、基本的な栄養学を学んでおけば手作り食でも健康に生きていけると思っています。
手作り食を与えている友人の話
2匹の猫ちゃん飼っている友人は5年間毎日手作り食を与えています。その内の1匹が4年前から腎不全(ステージ3)を患っていますが、病気とは思えないほど元気で毛艶もキレイです。
飼い主さんいわく「手作り食には水分が豊富に含まれているから元気なのでは?」とのことですが、手作り食のおかげで長生きしてるという明確な因果関係はないので、ここではこういった事例があることだけお伝えしておきます。
猫に必要な栄養学や手作り食については、こちらの本がおすすめです↓
人の食べ物は塩分が多いからダメ?
猫に味付けされている物(塩分が多い物)は、あまり食べさせない方がいいです。
理由は病気になる可能性があるから。
今のところ、塩分の過剰摂取と病気の因果関係は証明されていませんが、何かしらの病気になる可能性はあるので控えた方がいいでしょう。
ちなみに塩分を極端にカットすると、逆に腎臓の負担が増えることもあるそうです。※総合栄養食を食べさせていれば問題ありません。(出典)
治療の一環として塩分を制限することがあります。例えば腎不全の猫ちゃんは塩分を控えた方がいい場合もあるので、獣医さんの指示に従ったフードを食べさせた方がいいでしょう。
長生きに繋がる猫の食事知識
猫ちゃんの健康=長生きにつながる食事の基本知識をまとめました。
年齢に合った総合栄養食を与えること
「一般食」「副食」「目的食」など嗜好性の高いフードだけでは栄養が偏るため、必ず「総合栄養食」を食事のメインにしてください。
そして猫の年齢に合わせたフードを選ぶことも大切です。
年齢によって患いやすい病気はある程度分かっており、例えばロイヤルカナンのエイジング12+(12歳以上の猫用フード)だと食欲減退する老猫に向けて嗜好性を高めたり、健康な腎臓を維持するためにリンの含有量を調整しています。
病気のリスクを出来るだけ下げるためにも、年齢に合わせた総合栄養食を食べさせましょう。
食事の量を管理すること
食事量を管理する理由は肥満を防ぐためです。
肥満な猫は糖尿病、高血圧、心臓疾患になる恐れがあり、これらによる死亡リスクが通常体重の猫に比べ約3倍高くなると言われています。
肥満に関連する疾病には糖尿病、高血圧、心臓疾患があり、これらによる死亡リス クは高齢猫では約3倍に増加する。
おやつを欲しがるからついつい与えてしまう気持ちも分かりますが、肥満傾向にあるなら適度な運動や食事管理をした方がいいでしょう。
水分摂取はとても重要
摂取する水分が少ないと尿石症や膀胱炎、腎不全といった病気のリスクが高まります。
特に高齢猫は腎不全を患いやすいため、腎臓機能の負担を減らすためにもお水を飲ます工夫をしていきましょう。
1日に飲ませる水の量は、体重1kgあたり60ml前後になります。4kgの猫ちゃんなら「60ml×4=240ml」の水分が1日の目安です。
なかなか水を飲んでくれない猫ちゃんには、こちらの記事を参考にしてみてください↓

食事だけじゃない!長生きした猫の共通点とは?
長寿猫を飼っている(飼っていた)人の話だと「猫ちゃんには伸び伸び自由に暮らさせている」という人がとても多かったです。
「外に出してアクティブに遊ばせる、無理やり抱っこしない、病院が大嫌いなので定期健診はしない」など飼い方は様々ですが、猫にストレスをかけないことが共通していました。
本来なら外に出さない方が怪我や病気・事故のリスクが減るし、定期健診しておけば病気の早期発見にも繋がるので寿命は長くなると思うのですが、それもケースバイケースなのかもしれません。
長生きする猫の特徴は別記事にまとめたのでよかったらご覧ください↓

まとめ
長寿猫達のご飯を調べた結果、共通点はありませんでした。
そしてSNSで16歳以上の猫を飼っている(飼っていた)人達に行ったアンケートでは、スーパーやドラッグストアで買える低価格帯のフードが8割を占めていたので、高いものでなくても長生きする子はするようです。
ただ、個人的にはロイヤルカナンやヒルズなどのフード(専門家や獣医師が科学的根拠を元に開発したフード)の方が寿命は長くなりそうな気がします。
療法食の話ですが、腎不全の猫ちゃんが一般食を食べた場合の平均寿命が7ヵ月に対し、ロイヤルカナンの療法食は平均寿命を17ヵ月まで延ばせたそうです。(ヒルズだと7ヵ月→16ヵ月)
残念ながら普通のキャットフードを比べたデータはありませんが、この結果をみるとロイヤルカナンやヒルズが良いのかなと思います。

腎臓の健康維持フードとして発売された「AIM30」。このフードでAIMが活性化されるなら、長生きできるキャットフードは間違いなくコレになると思います。

最新の研究データが盛り込まれたアンチエイジングフードなら、ヒルズのアクティブシニアがおすすめです。
衰える遺伝子を発見し、それらをサポートする成分が配合されています。