猫ちゃんが脱走したり迷子になった時、スマホなどで位置が分かるGPS付きの首輪があれば便利ですよね。
しかし、現状だとGPSが付いた猫の首輪でおすすめできる製品はありません。理由は小型のGPSでも猫に付けるには大きいし機器の値段も高い、そして毎月通信料もかかるからです。
「じゃあ、どんな物を使えばいいのか?」という人に、猫ちゃんの位置情報が分かるおすすめの機器を紹介するのでご覧ください。
※おすすめしませんがGPS付きの首輪も少し紹介しておきます。
目次
GPS機能が付いた猫の首輪について
こちらがGPSが付いたペットの首輪です↓
アプリを使って居場所が分かるのですが、日本語非対応、SIMカードが必要、月額費用が掛かる、猫にはサイズが大きいというデメリットがあります。
今のところGPS付きのペットの首輪は海外製品しかなく、どれも同じような仕様で口コミも悪いです。
日本のメーカーが販売するGPS機器もありますが、車やお子さんに持たせる物であり猫ちゃんにはサイズが大きくて向いてません↓
縦横のサイズが約5cm、月額539円かかります。充電できますがバッテリーが1ヵ月半ほどしか持ちません。
こちらは車で使う用に作られたGPSです。リアルタイムで完全追跡できるのですが、1カ月5,800円必要ですしバッテリーが3~4日ほどしか持ちません。
GPS機器のメリットとデメリット
GPSのメリットは猫ちゃんがどこにいても居場所が分かる点です。後で紹介するBluetoothで位置情報が分かる機器は、遠く離れてしまうとアプリに位置が表示されません。ただ、バッテリーの持ちは数年と長いのがメリットです。
GPSのデメリットはこれまで説明した通り、サイズが大きい、値段が高い、月額費用が掛かる、バッテリー持ちが悪い点となります。
GPSとBluetoothでの捜索機器の違いをまとめるとこんな感じです↓
GPS機器 | Bluetooth機器 | |
サイズ | 大きめ | 小型がある |
本体の価格 | 高め | 比較的安い |
月額使用料 | 必要 | 不要 |
バッテリー持ち | 悪い | 良い |
居場所の範囲 | どこでも可 | 10~70m |
デメリットを赤字にしました。
GPSがもっと小型になってバッテリーの持ちが良くなれば首輪として使うのもいいかと思います。
Bluetoothで位置を調べる機器は小型で、首輪に装着できるアイテムが販売されています。
ここからは、それらのおすすめ製品をいくつか紹介するのでご覧ください。
これはおすすめ!位置情報が分かる猫の首輪(小型タイプ)
おすすめ製品はこちらの3つ↓
- AirTag(Apple)
- Tile Sticker
- MAMORIO RE
それぞれメリット・デメリットを説明し、最後に比較した表も載せておきます。
おすすめ①:AppleのAirTag
基本詳細 | |
Amazon評価 | ★★★★☆(4.5点) |
値段 | 4,780円 |
サイズ(mm) | 直径31.9 x 厚み8 |
重さ | 11g |
捜索範囲 | 半径10m |
電池交換 | 可能 |
電池寿命 | 約1年 |
捜索方法 | 音と地図による方向探知 |
デバイス | 一部のApple製品 |
防塵防水機能 | あり(IP67) |
メーカー保証 | 1年間 |
AirTagは、iPhoneやiPadのBluetoothを使い位置を捜索できるものです。紛失防止ガジェットの中で特に人気があり、Amazonではレビューが9000件を超えています。
捜索範囲が半径10mというのがネックですが、その範囲以外は他の人が持つApple製品のデバイスのサポートで見つけることができます。
AirTagのサイズは500円玉より少し大きめで、防水・防塵に対応。AirTag専用の猫の首輪もたくさん販売されています↓
お使いの首輪に付けたいならこちら↓
AirTag専用ケース付き首輪ならこちら↓
AirTagと首輪がセットになった「ねこどこ」という製品もあります↓
おすすめ②:Tile Sticker 2022
基本詳細 | |
Amazon評価 | ★★★☆☆(3.1点) |
値段 | 3,300円 |
サイズ(mm) | 直径27 x 厚み8.2 |
重さ | 6g |
捜索範囲 | 75m |
電池交換 | 不可 |
電池寿命 | 約3年 |
捜索方法 | 音と地図による方向探知 |
デバイス | iPhone、Android |
防塵防水機能 | あり(IP67) |
メーカー保証 | 1年間 |
TileはスマートフォンとBluetoothで接続させ、位置を音と地図で捜索することができます。もし接続が切れても、最後に探知した場所と時間は地図で確認可能です。
Bluetoothの伝達距離は約75mと広範囲、それを越えた場所の捜索はTileユーザーが猫に付けたタグの情報をキャッチするとお知らせしてくれます。
サイズは直径27mmとかなり小型で、重さも約6gと猫ちゃんに負担が少ない点もメリットです。防塵・防水機能もあり良いのですが、電池交換ができないのがデメリットとなります。
2020年Tile Stickerの方がいいかも?
※2020年モデルは2個セットしか販売されていません。
先ほど紹介した最新の「Tile Sticker 2022」は、初期設定ができない、半年で電池が切れたなどのレビューがやや目立ちます。初期不良については返品できますし不具合は改善されているかもしれませんが、購入する際は新しいレビューを見てからにした方がいいでしょう。
最新の2022年モデルと2020年モデルの違いはBluetoothの伝達距離の違い(75mと45m)で、それ以外はほとんど変わりません。
Tileの首輪ケースについて
「Tile Sticker」対応の猫の首輪ケースは今のところ販売していません。なのでAppleのAirTag専用ケース首輪で対応してください。サイズもほぼ同じなので問題ないでしょう。
Tile Mateの2020年モデル(1個4,550円)なら猫の首輪に付けられるケースが販売していますが、製品のサイズがやや大きめです。ただ、電池交換ができるので体の大きな猫ちゃんにはいいかもしれません。
おすすめ③:MAMORIO RE
※1個だと3,828円になります。
基本詳細 | |
Amazon評価 | ★★★☆☆(3.8点) |
値段 | 3,828円 |
サイズ(mm) | 縦23×横36.5×厚さ3.7 |
重さ | 3.4g |
捜索範囲 | 60m |
電池交換 | 可能 |
電池寿命 | 約11ヶ月 |
捜索方法 | 地図による方向探知 |
デバイス | iPhone、Android |
防塵防水機能 | なし |
メーカー保証 | 6ヶ月 |
MAMORIO REもスマホのBluetoothで位置を捜索できる紛失防止タグになり、こちらは電池交換ができるタイプとなります。(普通のMAMORIOは電池交換できないので注意)
スマートフォンアプリをダウンロードすれば地図上で場所の確認が可能です。音には対応していません。
捜索範囲が60mと広めで、それよりも遠い場所はMAMORIOユーザーが猫に付けたタグの情報をキャッチするとお知らせしてくれます。使用ユーザーが多い地域ならいいですが、AirTag(Apple)の方が断然ユーザー数は多いでしょう。
ただ、今回紹介する中では1番軽量(3.4g)で、他の機器の約半分の重さしかありません。防水や粉塵対策がされておらず専用の首輪ケースもないですが、うまく首輪に取付ければ猫ちゃんの負担は1番少ないです。
MAMORIO REを付ける首輪については、以下2つのサイトを参考にしてみてください↓
比較:どれが1番いい?
紹介した3つの製品の特徴を表で比較しました。デメリット部分を赤文字にしています↓
商品名 | AirTag | Tile Sticker 2022 | MAMORIO RE |
価格 | 4780円 | 3300円 | 3828円 |
サイズ | 31.9×8mm | 27×8.2mm | 23×36.5×3.7mm |
重さ | 11g | 6g | 3.4g |
捜索範囲 | 10m | 75m | 60m |
捜索方法 | 音と地図 | 音と地図 | 地図 |
電池交換 | 可 | 不可 | 可 |
電池寿命 | 約1年 | 約3年 | 約11ヶ月 |
防水機能 | あり | あり | なし |
防塵機能 | あり | あり | なし |
デバイス | 一部のApple製品 | iPhone & Android | |
保証期間 | 1年 | 1年 | 6ヵ月 |
どの製品も捜索範囲(Bluetooth通信距離)を超えた場合、同じ製品を持つユーザーが近くを通れば位置情報を知らせしてくれます。
※AirTagの場合は他人のiPhoneやiPadなどで位置情報が分かります。
その点を考慮するとAirTagが1番良いのかなと思うのですが、人が少ない場所なら捜索範囲が広いTile Stickerの方がいいでしょう。
MAMORIO REは重量が1番軽く猫ちゃんの負担は少ないですが、防水機能がなく首輪に付けにくい形なのでやや微妙かと。うまく取付けられるならおすすめします。
なので現状だと「AirTag」か「Tile Sticker」の2つがおすすめです。首輪の種類も豊富ですし、防水・防塵でお外の環境にも適しています↓
まとめ
GPS付きの首輪だとサイズが大きく月額費用もかかるので、今のところはBluetoothの電波を使った機器で対応した方がいいでしょう。
Bluetoothを使った機器だと捜索範囲が数十メートルと狭いですが、猫は脱走しても半径300m以内にいることが多いので歩いていれば地図上に表示されるはずです。
今のところは「AirTag」と「Tile Sticker」が首輪に付けやすく機能面も悪くないので、この2つのどちらかで選ぶのが良いかと思います。
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