猫ちゃんが脱走したり迷子になった時のために、スマホなどで位置が分かるGPS付きの首輪があれば便利ですよね。
しかし、現状ですとGPSが付いた猫の首輪で良い製品はありません。理由としては小型のGPSでも猫に付けるには大きすぎますし、機器の値段が高く毎月の通信料もかかるからです。
だからと言って猫の探索ができないわけではなく、スマホのBluetoothや探索器を使った首輪を使えば猫の位置を探ることができます。
ただし、ちゃんとした物を選ばないと全く効果を発揮してくれないこともあるので、選ぶ際のポイントも含め、おすすめ商品をいくつか紹介いたします。
目次
猫の位置が特定できる首輪を選ぶポイント
スマホのBluetoothや探索器を使って猫の位置が特定できる首輪を選ぶ際は、以下3つの点に注意してください↓
- できるだけ軽くて小型の物を選ぶ
- 防水機能があるタイプを選ぶ
- 電波法違反の製品もあるので注意
①できるだけ軽くて小型の物を選ぶ
位置情報などが取得できる首輪は猫用と犬用の物が売られていますが、犬用だとサイズが大きく猫ちゃんには負担がかかります。
犬猫専用などと表記した製品だとサイズが大きいこともあるので、できるだけ猫用に開発された首輪を選ぶようにしましょう。
機器の重さは10g以内、サイズは500円玉以下が目安です。
②防水機能があるタイプを選ぶ
野外で雨に濡れてしまったり、水を飲む際に機器が濡れてしまうこともあるので、防水機能は必須と言えます。
特に首輪からぶら下げるタイプのチャーム型は水を飲むときドップリ浸かってしまう恐れがあるので、防水でないと役に立ちません。
できれば首に固定される首輪を選ぶことをおすすめします。
③電波法違反の製品もあるので注意
探索付き首輪を開発しているメーカーはまだ少なく、並行輸入品として海外仕様の物も多く出回っています。
しかし、そういった製品だと「技適マーク」を取得していないこともあり、安易に使ってしまうと電波法違反の罪で罰せられるかもしれません。
電波を発するすべての機器に「技適マーク」を付ける義務があるため、以下のマークがない物は購入しないでください↓
GPS並みに猫が探せるおすすめの首輪
GPSではないけれど、Bluetoothや発信機を使って猫が探せるアイテムを4つご紹介いたします。
2つは猫の首輪に付けるために開発された商品ですが、もう2つは探し物などに付けるために開発されたものです。
探し物用に作られた製品の方が機能が便利なので、それぞれのメリットやデメリットを説明しながらご紹介していきます。
【探索できる猫用の首輪で1番人気】loc8tor(ロケーター)
「loc8tor」は、猫用に開発された探索器付き首輪の中でも1番評判が良い製品です。
基本詳細 | |
評価(5点満点中) | ★★★★☆(4点) |
値段 | 9,999円 |
サイズ | 直径3cm×厚さ0.7cm |
重さ | 7g |
捜索範囲 | 半径122m |
動作方法 | 電池式(交換可能) |
捜索方法 | 音による方向探知 |
防水機能 | シリコンカバーが必要 |
メーカー保証 | 2年間 |
基本機能と使い方
探索を開始すると本体のLEDで猫のいる方向を探知し、猫が付けているタグからも音を発して知らせてくれます。(残念ながら地図マップなどで位置が分かる機能はありません)
以下動画は1つ古い型ですが、実際に使った様子が映されているのでご覧になってみてください↓
1台で4匹まで登録可能で、それぞれ違う音を発して場所を教えてくれます。標準セットには2個のタグ(子機)が付属されており、足りない場合はタグのみ購入可能。
猫に付けるタグにはぶら下げる為の穴が開いていますが、こちらの製品は防水ではないのでシリコンカバーも一緒に購入してください。
シリコンカバーを買えば裏側の二本のスリットに首輪を通すことができるので、首にピッタリ密着させることができます。
メリットとデメリット
シリコンカバーを付ければ防水の役割を果たしますが、水にどっぷり浸かると機体が壊れてしまう可能性があります。また、地図マップで位置が分からないのもやや残念です。
ただ、現在販売されている探索できる猫用首輪の中だとサイズが1番小さいですし、性能についても良いという声が多いです。
猫に付けるタグ(機器)が大きそうと思うかもしれませんが、口コミを見ると「意外と猫も気にしてないみたい」という声ばかりなので問題ないでしょう。
※アマゾンのレビューを見ると、猫が装着している写真が載っています。
標準セット(9,999円)だとタグが2つ付いていますが、シリコンカバーは付属していません。シリコンカバー付きですと11,979円となります。
タグのみ購入することも可能↓
シリコンカバーのみの購入も可能↓
【猫用ではないが性能が高くて便利】Tile Sticker 2020
全米シェアNo.1の「Tile Sticker(タイルスティッカー) 2020」は、探し物を「音」と「地図」で探せる探索器です。猫用ではないですが、性能が高いためおすすめ品としてご紹介いたします。
基本詳細 | |
評価(5点満点中) | ★★★★☆(4点) |
値段 | 5,395円 |
サイズ | 直径27mm x 幅7.3mm |
重さ | 5g |
捜索範囲 | 半径45m |
動作方法 | 寿命3年の内臓電池(交換不可) |
捜索方法 | 音と地図による方向探知 |
防水機能 | あり |
メーカー保証 | 1年間 |
基本機能と使い方
スマートフォンとBluetoothで接続させ、Tile(機器)の位置を音と地図で探索することができます。もし接続が切れてしまった場合でも、最後に探知した場所と時間は地図で確認可能です。
※Bluetoothの伝達距離約45メートル以内で探索できます。
直径2.7cmと小型ですし重さも5gなので、猫ちゃんの負担も軽減できます。ただ、機器に穴が開いていないため、首輪に付けれるケースを買わなければなりません。
首輪ケースは先ほど紹介した「loc8tor」のシリコンカバーがおすすめ↓
それかこちらのマイポケでも代用できます↓
メリットとデメリット
メリットはスマホを使って地図で位置が分かる点です。また精度も高く評判も良いため、機能重視ならこちらの探索器がおすすめです。防水なので水に塗れても問題なし。
デメリットは電池交換ができないので、電池の寿命(約3年)をしっかり把握しておく必要があります。
「ねこもに」発信機
猫の探索のために開発された「ねこもに発信機」。猫の首輪に付けるタイプですと2番目におすすめできる製品です。
基本詳細 | |
評価(5点満点中) | ★★★☆☆(2.5点) |
値段 | 7,590円 |
サイズ | 縦22.4×横44×厚さ8(mm) |
重さ | 約10g |
捜索範囲 | 半径75m |
動作方法 | 寿命1年の内臓電池(交換不可) |
捜索方法 | 地図による方向探知(iPhoneのみ) |
防水機能 | あり |
メーカー保証 | 不良品のみ |
基本機能と使い方
スマートフォン(iPhoneのみ)にアプリをインストールし、Bluetoothで位置を探索できる発信機です。エリア特定範囲は最大75mですが、建物などの障害によって探せる範囲は狭くなります。
首輪に付ける専用の穴が開いていますが、別売りの発信機ケースが用意されているので、そちらを使った方が安定します↓
メリットとデメリット
メリットはスマホを使って地図で位置が分かる点ですが、精度がイマイチと言う声が多く大体の場所が分かればいいと言う人向けの商品になります。
ただ、「ペット探偵による ねこ捜索サービス保険」が付いているので、ペット探偵社による捜索代行をしてもらえるのはメリット!
詳しくはこちらをご確認ください↓
https://nekomoni.com/detail/insurance.html
【世界最小クラスの紛失防止タグ】MAMORIO(マモリオ)
細長いプレートですが、横35mm×縦19mm×厚さ3.5mmとかなりコンパクトな紛失防止タグです。スマホにアプリを入れれば、地図上で猫の居場所を探すことができます。
基本詳細 | |
評価(5点満点中) | ★★★★☆(3.5点) |
値段 | 2,717円 |
サイズ | 縦35.5×横19×厚さ3.5(mm) |
重さ | 約3g |
捜索範囲 | 半径60m |
動作方法 | 寿命1年の内臓電池(交換不可) |
捜索方法 | 地図による方向探知 |
防水機能 | なし |
メーカー保証 | 不良品のみ |
基本機能と使い方
MAMORIOはスマホのBluetoothで位置を探索できる紛失防止タグになります。
MAMORIO本体からは電波(Bluetooth)が発信されているので、スマートフォンアプリが電波を検知すると地図上で場所の確認ができます。
MAMORIOユーザーが猫に付けたタグの情報をキャッチするとお知らせしてくれるので、使用ユーザーが多い地域ほど見つけやすくなるのも特徴です。
メリットとデメリット
探索タグの中ではかなりコンパクト&軽量なので猫ちゃんに付けるには最適ですが、防水機能がなく首輪に付ける工夫をしなければなりません。
防水対策としてはビニールなどの袋に入れ、ケースは先ほど「ねこもに発信機」で紹介したものがいいでしょう↓
あとは、電池交換ができず寿命が1年しか持たないので、その点も注意が必要です。
ただ、交換サポート『OTAKIAGE』を利用すると、180日以上ご利用頂いたMAMORIOは通常販売価格の最大50%OFFで新しいMAMORIO製品に交換できるので、コスパについてはとても良いです。
おすすめ猫探索器を比較!結局どれがいいの?
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商品名 | loc8tor | Tile Sticker | ねこもに | MAMORIO |
値段 | 9,999円 | 5,395円 | 7,590円 | 2,717円 |
サイズ(cm) | 直径3×幅0.7 | 直径2.7x幅0.7 | 縦2.2×横4.4×幅0.8 | 縦3.5×横1.9×幅0.3 |
重さ | 7g | 5g | 10g | 3g |
捜索範囲 | 122m | 45m | 75m | 60m |
捜索方法 | 音と光 | 音と地図 | 地図 | 地図 |
動作方法 | 電池式(交換可能) | 寿命3年(交換不可) | 寿命1年(交換不可) | 寿命1年(交換不可) |
防水機能 | なし | あり | あり | なし |
精度(※1) | 〇 | ◎ | △ | ◎ |
開発目的 | 猫探索 | 探し物 | 猫探索 | 探し物 |
詳細 | 別途購入できるシリコンカバーがあれば防水できる | 首輪取り付けにカバーが必要 | 別売りケースを買えば首輪にピッタリ取付可能 | 首輪取付のカバーと防水対策が必要 |
(※1)精度は口コミによる評価でランク付けしました。
猫の探索用に開発された機器であれば「loc8tor」が1番おすすめです↓
防水のためにシリコンカバーの購入、地図上で位置が分からない、というデメリットはありますが、今のところ1番評判が高い猫探索器となります。どれを買うか迷われるなら、こちらを買っておけば間違いありません。
2番目におすすめなのが「Tile Sticker 2020」になります↓
探し物などの探索として開発されたものですが、小型で耐久性と防水が兼ね揃えられており、スマホを使って位置を見ながら探せる点がおすすめです。ただし、首輪に付けるケースを買わなければいけない点が唯一のデメリットになります。
※ケースは「loc8tor」のシリコンケースを買うといいでしょう。
3番目におすすめなのは「MAMORIO」ですね↓
「値段が安い、精度も高いと評判、携帯を使って地図上で探せる、薄くて軽い&小型」などのメリットがありますが、防水がないのとケースを購入しないと首輪に付けられない点がデメリットです。
ただ、日本製でアプリの登録などが分かりやすい方が良いと言う人と、首輪に付ける工夫ができる人なら「MAMORIO」はおすすめです。
※「ねこもに発信機のケース」だとサイズがピッタリ合います。
「ねこもに発信機」についてはやや微妙です↓
精度がイマイチという声やサイズも少し大きいので、これを買うなら「loc8tor」の方がいいでしょう。iPhoneのアプリでしか作動しない点も残念です。
購入メリットは「ペット探偵による ねこ捜索サービス保険」が付いている点です。最大3日間、1日8時間まで探索の代行をしてくれるので、そこは他の機器にはないメリットになります。
まとめ
猫の位置情報が分かる理想的な首輪はまだ開発されていないですが、現在だと今回紹介した製品が人気があり評価が高めとなっています。
他にも猫を捜索する機器は販売されているのですが、評価が付いていない、海外製で使い方が分からないと言う物も多いので、詳細をよく確かめてから購入してください。
「もうちょっと良い猫探索器が出るまで待とう」という場合は、迷子札付きの首輪がおすすめです。
外に出て迷子になってしまった場合、誰かが首輪を見れば連絡してくれる状況を作っておくと、猫ちゃんの早期発見に繋がりますよ。

あとは脱走を防ぐ対策も大切です。玄関やベランダから脱走する猫が多いので、何かしら対策しておきましょう。別記事で対策方法を詳しく説明しています↓


この記事で紹介した猫の首輪はこちら↓