愛猫が12歳を超えたので、ロイヤルカナンのキャットフード「FHNエイジング12+」に変更してみました。
FHNエイジング12+は室内で生活する12歳以上の猫に作られたフードで、高齢期の健康をサポートする成分が含まれています。
2ヶ月ほど食べさせたところ、吐き戻しが少なくお腹の調子も良いので愛猫には合っているみたいです。
そんなFHNエイジング12+について、フードの特徴やデメリット、同じ老猫用のフード「ステアライズド12+」との違いをまとめてみました。
目次
ロイヤルカナンFHNエイジング12+の特徴
基本詳細 | |
商品名 | ロイヤルカナン FHN(フィーラインヘルスニュートリション)エイジング +12 |
分類 | 総合栄養食 |
原産国 | フランス |
定価 | 400g/990円 2kg/4130円 4kg/7300円 |
原材料 | 植物性分離タンパク(消化率90%以上の超高消化性タンパク)、小麦粉、動物性油脂 、肉類(鶏、七面鳥)、米、コーン、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、チコリー、魚油、大豆油、酵母および酵母エキス、トマト(リコピン源)、フラクトオリゴ糖、サイリウム、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、グルコサミン、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス (ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニン、L-リジン 、L-トリプトファン、L-カルニチン)、β-カロテン、ミネラル類(K、Ca、Cl、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) |
保証分析値 | たんぱく質28.0%以上、脂質17.0%以上、水分6.5%以下、食物繊維10.9%、ビタミンA:21,500IU、ビタミンD3:700IU、ビタミンE:530mg、カロリー408kcal |
「エイジング12+」は12歳以上の猫に向けて作られたフードとあって、老猫の健康に役立つ成分が含まれています。
腎臓の健康をサポートしてくれる
猫は腎臓を悪くして亡くなることが多い動物です。高齢になるほど腎臓機能が低下しやすく、一度悪くなると元には戻りません。
そんな腎臓の健康をサポートするため「エイジング12+」はリンの含有量を少なくしています。リンを制限することで腎臓の負担が減り、腎臓病の発症を抑える(遅らせる)のが目的です。
※成猫用のインドアフードはリンの含有量が0.75%、エイジング12+は0.6%となっています。
腎臓病の予防としてお水をしっかり飲ませるのも重要と言われています。猫はあまり水を飲まない生き物ですので、飼い主側で色々工夫してあげましょう!
【論文あり】猫に沢山の水を飲ませる8つの方法!我が家は効果あり!嗜好性を高くしている
高齢になると味覚や嗅覚が衰える猫もいるため、エイジング12+では嗜好性を高めに設定しています。
- 動物性油脂を多めにして食いつきアップ
- 外はカリっと中は柔らかい2層構造で食欲を刺激している
カロリーもやや高めの設定となっています。(408kcal)
高い抗酸化成分と抗炎症作用
高い抗酸化成分として有名なリコピンを配合したり、抗炎症作用があるオメガ3脂肪酸で老猫の健康をサポートしています。
抗酸化成分 | 体の酸化(錆び=衰え)を抑える |
抗炎症作用 | 心臓などの循環器への負担を減らす。関節炎の炎症を抑えたりする。 |
また、オメガ3脂肪酸を継続的に与えることで、腎臓の機能が低下するスピードが緩やかになるそうです。
参考:https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/nutrients/epa-dha
参考:https://www.tamaone.jp/ext/magazine/2021/05/omega-3-fatty-acids2021.html
参考:https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/nutrients/%e3%83%aa%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%b3
エイジングケア12+の原材料・成分は安全なの?
原材料や成分の一部について少し説明しておきます。
穀物について
エイジング12+の原材料には、小麦や米・コーンなどの穀物がやや多めに含まれているので、「消化しにくくないの?」「アレルギーとか大丈夫?」なんて思うかもしれませんが心配いりません。
まず、猫が穀物を消化しにくいと言うのはちょっとオーバーに言われているだけで、実際はフード全体の50%までなら問題なく消化できると言われています。
アレルギーについても穀物は牛肉や魚より安全です↓
でも、猫は肉食なのに何で穀物を多くするのか?
それは先ほども話したリンを制限する(腎臓の負担を減らす)ためとなります。
動物性食材には多くのリンが含まれているため、エイジング12+ではタンパク質が豊富でリンが少ない穀物を多めに使用しているのです。
動物性油脂について
動物性油脂はフードの周りにコーティングする動物の脂のことで、食いつきを良くする(嗜好性を上げる)ために使われています。
ロイヤルカナンの動物性油脂は具体的な原材料名が書かれていないので危ない!と言う人もいますが、メーカーに問い合わせればちゃんと教えてくれます。
※エイジング12+に使われている動物性油脂は鶏と七面鳥です。
酸化防止剤について
エイジング12+の酸化防止剤には、天然のミックストコフェロールやローズマリーエキスが使用されています。
発ガン性が噂される酸化防止剤などありますが、ロイヤルカナンで使用されている酸化防止剤は全て天然のものとなります。
ロイヤルカナンの評判はいいけど猫に危険はない?4Dミートや酸化防止剤は大丈夫?ロイヤルカナンのエイジング12+を食べさせてみた感想
食いつきについて
愛猫の食いつきは悪くありません。
もともとガッツくタイプではないですが、毎回飽きずに完食してくれます。
嗜好性を高くしているからなのか、aim30のフードと一緒に並べるとエイジング12+の方から食べてしまいます。
粒は大きめ
粒は少し大きく「1.3cm×1cm」もあります。
こんな大きいとは知らずに買ってしまい食べてくれるか心配だったのですが、歯がない愛猫でも全然問題ありませんでした。
小粒のフードと並べても大きい方(エイジング12+)から食べてしまうので、粒の大きさは気にならないようです。
粒は2層構造となっています。
外はカリっと噛み応えがあり、中は柔らかく仕上げて高齢猫の食欲を刺激しているとの事。
体調の変化について
今までと変わらず体調はとても良いです。
嘔吐の回数は月に数回くらいだしウンチも臭くありません。この2ヶ月間、下痢は1度もなくお腹の調子もいいですね。
あまり水を飲まないのでウンチがややコロコロ気味ですが、以前より良いウンチをするようになったし、こないだの健康診断でも全く問題ないと言われました。
今のところ調子は良いので今後も食べさせていく予定です
デメリットは?
カロリーがやや高い(408kcal)ので、食欲旺盛な猫ちゃんには向いていません。
今食べさせているフードの供給量と比べ、あまりにも少なくなるなら違うフードにした方がいいでしょう。
エイジング12+の給与目安はこちら↓
体重 | 標準体型 | 太り気味の猫 |
3kg | 42g | 33g |
4kg | 51g | 41g |
5kg | 60g | 48g |
6kg | 68g | 54g |
同じロイヤルカナンの老猫用フードに、ダイエットタイプの「ステアライズド12+」があります。
食欲旺盛ならそちらを検討してください。後ほど詳しく説明します。
みんなの口コミについて
エイジング12+の評価はめちゃくちゃ高いです。
楽天とアマゾンの口コミをみるとレビューは2000件以上、評価は4.5以上もあります。
口コミを見ると食いつきが良いと言う声が目立ちました。あとフードの大きさにビックリしている人も多いですが、食べにくそうなどの声は思っていたほどありません。
もちろん食べづらい猫ちゃんもいるため、最初はよく観察した方がいいでしょう。
あと自動給餌器を使っている人は、供給口が小さくないか確認してください。
我が家で使っているPET KIT(ペットキット)の自動給餌器は問題ありませんが、フードが出ずらい自動給餌器もあるようです。
【レビュー】ペットキットの自動給餌器が便利!デメリットも含め感想を書いてみた。エイジング ステアライズド12+との違い
エイジング12+には「ステアライズド」と言うダイエットタイプのフードもあります。(これも12歳以上の老猫向けです)
それぞれの違いがこちら↓
商品名 | エイジング12+ | エイジング ステアライズド 12+ |
主な詳細 | 室内で生活する12歳以上の猫専用フード | 食欲旺盛、避妊・去勢で太りやすい高齢猫専用フード |
主な違い | 嗜好性を高めて食いつきを良くしている。カロリーはやや高めの408kcal。 | 理想的な体重を維持するため脂肪の量を調整している。カロリーはやや低い388kcal。 |
フードの大きさ | 大きめ | やや小さめ |
共通点 | 抗酸化成分とオメガ3系脂肪酸で高齢期の猫をサポート。また腎臓の負担を考慮しリンの含有量を適切に調整している。 | |
原材料 | 植物性分離タンパク、小麦粉、動物性油脂 、肉類(鶏、七面鳥)、米、コーン、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、チコリー、魚油、大豆油、酵母および酵母エキス、トマト(リコピン源)、フラクトオリゴ糖、サイリウム、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、グルコサミン、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス (ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニン、L-リジン 、L-トリプトファン、L-カルニチン)、β-カロテン、ミネラル類(K、Ca、Cl、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) | コーン 、植物性分離タンパク、コーンフラワー、肉類(鶏、七面鳥)、小麦、コーングルテン、動物性油脂、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、チコリー、魚油、大豆油、酵母および酵母エキス、トマト(リコピン源)、フラクトオリゴ糖、サイリウム、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、グルコサミン、ルリチシャ油、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、マリーゴールドエキス (ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸(タウリン、DL-メチオニン、L-リジン、L-トリプトファン、L-チロシン、L-カルニチン)、β-カロテン、ミネラル類(Ca、K、Cl、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) |
保証分析値 | たんぱく質28.0%以上、脂質17.0%以上、水分6.5%以下、食物繊維10.9%、ビタミンA:21,500IU、ビタミンD3:700IU、ビタミンE:530mg | たんぱく質28.0%以上、脂質13.0%以上、水分6.5%以下、食物繊維13.0%、ビタミンA:21,500IU、ビタミンD3:700IU、ビタミンE:600mg |
価格 | 400g/990円 2kg/4130円 4kg/7300円 |
400g/1090円 2kg/4510円 4kg/7990円 |
ステアライズドの方がカロリーが低く設定されているため、太っている(または太りやすい)老猫ちゃんに向いています。あとフードの粒も小さめです。
我が家の猫は太っているのでステアライズドの方がいいのですが、商品の存在を知らずに普通のエイジング12+を買っていました。
今食べさせている分が終わったら、ステアライズドを買ってみようと思います。
最安値について
楽天、アマゾン、ヤフーで調べた最安値がこちら↓
エイジング12+の最安値 | |||
400g | 2kg | 4kg | |
楽天 | 1500円 | 3975円 | 5645円 |
Amazon | 1175円 | 3940円 | 6800円 |
ヤフー | 1371円 | 3436円 | 5517円 |
エイジング12+ ステアライズドの最安値 | |||
400g | 2kg | 4kg | |
楽天 | 1245円 | 3300円 | 4969円 |
Amazon | 1200円 | 3760円 | 6800円 |
ヤフー | 1298円 | 3220円 | 5097円 |
※赤文字が最安値になります。
※この記事を書いた時点の価格となります。
※送料込みの金額を載せています。
まとめ
ロイヤルカナンのエイジングケア12+は、腎臓の健康維持、高い嗜好性、高い抗酸化成分を配合しているのが特徴で、老猫の健康維持をメインとしたキャットフードです。
気をつけたいのが「粒の大きさ」と「カロリーが高め」の2点となります。
太り気味、食欲旺盛、粒は小さめがいい老猫の場合は、ステアライズドを検討してください。
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