ペットとして人気のある猫ちゃんですが、なんで干支に入ってないのか?
それには、こんな理由があったのです↓
そして1月2日
こうして猫は
ねずみを追いかけるようになったのだった
干支に猫年がない本当の理由は?
干支に猫年がない理由は、実のところ分かっていません。
先ほどのお話は日本特有のもので、福島地方の逸話が「干支に猫がいない理由」として全国に広まりました。
その昔話を文章にしたのがこちら↓
むかしむかし、あるところに神様が住んでいました。
神様はそこに住む動物たちに、「1月1日になったら挨拶に来なさい。早く来た者から順番に、1年間ずつ神様を行ってもらう。ただし、神様ができるのは12名までじゃ。」
この話をうっかり聞き逃してしまった猫はネズミに尋ねました。
ネズミは「1月2日に来た先着12名を神様にする」と、1日遅いウソの情報を教えたのです。
こうして猫は十二支に入ることができず、それ以来ネズミと仲が悪くなり追いかけ回すようになったのでした。
神様は1月2日に来た猫に「今まで寝ていたのか?顔を洗って出直してこい」と言った事から、”猫はよく顔を洗うようになった”とも言われています。
そしてお話には、まだこんな続きがあります↓
十二支に入りたい牛は足が遅いため、誰よりも早く神様の元に出発しました。これを見ていたずる賢いネズミは、牛の上に乗り神様の元に着く寸前に飛び降りて1番になったそうです。
なので、干支は「子(ねずみ)」から始まっているのだとか。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
その他の説として、こんなお話もあります↓
お釈迦様がキノコを食べ体調を壊してしまい、ネズミに食中毒の薬を取ってきてほしいとお願いしました。ネズミは薬を取りに出かけますが、途中ねこに食べられてしまいます。薬を飲めなかったお釈迦様は亡くなり、それが原因で猫が十二支に入れてもらえなかったとも言われています。
十二支は大昔の中国で作られ、それが六世紀半ば頃(西暦501年~600年)日本に伝わってきました。
中国に猫がいなかったことで十二支に選ばれなかった説もあるのですが、その時代の化石に猫の骨が見つかっているので、その線も違うと言われています。
猫のイメージが十二支に合わないと思ったのか、それとも猫嫌いな人が十二支を選んだのか、昔の人も猫を入れなかった理由が分からなかったので、こういったお話ができたのかもしれません。
海外には猫年がある国も!
日本の干支に猫はいませんが、海外の一部の国(チベット・タイ・ベトナム・モンゴル・ベラルーシ)には猫年があります↓
国 | 十二支の動物 |
日本 | 鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪 |
チベット | 鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 |
タイ | 鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 |
ベトナム | 鼠、水牛、虎、猫、龍、蛇、馬、山羊、猿、鶏、犬、豚 |
モンゴル | 鼠、牛、豹、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪 |
ベラルーシ | 鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 |
モンゴルだけ虎の代わりに猫ですが、それ以外は全て兎の代わりに猫が並んでいます。
なぜ兎ではなく猫になったかというと、ベトナムでは兎は馴染みの動物でなく、米を食べる鼠を追い払ってくれる猫の方が親しまれていました。
また、ベトナム語の兎の発音が猫の発音に似ていたことから、兎ではなく猫になったとも言われてます。
まとめ
残念ながら干支に猫年がない理由は分かっていません。
国によって猫と兎が入れ替わっているのが気になるので、今後なにかしらの書物が出てきて明らかになる日が来ればいいですね。