過去に愛猫が脱走したことがあり、その時の経験や保護猫団体の人に教えてもらった捕まえ方などをまとめました。
早く見つけたく焦る気持ちも分かりますが、慌ててしまうと確保に失敗するので、まずは落ち着いて準備することが大切です。
では、脱走した猫の「探し方・捕まえ方・やるべき事」についてご紹介いたします。
目次
【探し方】もし猫が脱走したら
猫が脱走した時に「やっておきたいこと」や「探し方」についてまずはご覧ください。
①脱走経路を確認し開閉しておく
猫は出て行った場所から家の中に戻ろうとするので、まずは脱走経路を探し開閉しておきます。他にも猫が戻りやすいよう、窓なども開けておいてください。
そして、ドアや窓の手前にはおびき寄せるためのフードを置いておきます。自宅の外にエサを置くと野良猫などが寄り付き猫ちゃんが警戒して帰れなくなるので、家の中にエサは置いてください。
②自宅周辺をくまなく探す
家猫の場合、3日間ほどは自宅周辺に隠れていることが多いので、半径100m以内をくまなく探してください。
もともと野良猫だった場合ですと行動範囲が広くなることがあり、以前住んでいたエリアに戻っている可能性もあるので、そちらも探してみるといいでしょう。
また、夜に捜索した方が猫の発見率が上がります。夜は人がいなくなり猫が徘徊しやすくなるので、大変ですが昼夜共に探すことをおすすめします。
- 車の下
- 路地
- 植え込み
- 排水溝
- 塀や屋根
- 木の上
こんな所入れるの?という所で見つかることがあるので、狭い場所や暗い場所なども徹底して探していきます。
あと見落としなのが木に登り下りれなくなってしまう猫ちゃんもいますので、下だけでなく上も注意深く探していきましょう。
- 猫のエサやおやつ
- 好きなおもちゃ
- 懐中電灯
- バスタオルや洗濯ネット
見つけた時に飼い主が駆け寄っても怯えて逃げることがあるので、エサやおもちゃでおびき寄せながら捕まえてください。
想像できないかもしれませんが家にいた時とは別の性格になっている猫が多く、呼びかけだけだと近寄ってこないかもしれません。なので、エサやおもちゃは必需品です。
そして懐中電灯も必需品の1つです。特に夜は全然見えないので、必ず用意してください。スマホのライトでも代用できますが、遠くまで光らせられる懐中電灯の方が断然便利です。
バスタオルや洗濯ネットは猫ちゃんを捕まえる時に使いますが、キャリーバックでも構いません。ただ、キャリーは捜索の邪魔になるので、大きい洗濯ネットをおすすめします。
③猫の名前を呼びながら探す
猫の名前を呼べば返事したり姿を現してくれることがあるので、常に名前を呼びながら捜索します。
この時に大きい声を出したり、いつもと違うトーンで呼びかけるのは絶対にNG。
声に怒りや焦りの気配が混じると猫は警戒し出てこないので、のんびりと優しい声で呼び続けてください。
あとは、他にも飼ってる猫ちゃんがいるなら、キャリーなどに入れて一緒に探すのもいいと言われました。一緒に住んでた猫の鳴き声に反応して出てきてくれるかもしれません。
④使用済み猫砂を自宅近くに撒く
猫は自分の排出物のニオイはとても安心できる香りなので、自宅付近や自宅までの道しるべとして置いておくと戻りやすくなります。
⑤インターネットやSNSを活用する
ネット上には猫が脱走した時に活用できる掲示板があります。「猫 脱走 掲示板」で検索すると多数ヒットしますので、登録しておくと情報が入るかもしれません。
あとはTwitterやフェイスブック・インスタなどのSNSで情報を呼び掛けるのも有効です。思いのほか拡散されるので、早期発見に役立ちます。
⑥チラシやポスターを作る
チラシやポスターを作ると以外と反応が多いので、早めに作ることをおすすめします。電柱、ポスト投稿、コンビニや動物病院など、できる限り多くの場所やポストに投函してください。
チラシを作る際は「猫の特徴がハッキリ分かるように作る」のがポイントです。
他の人から見ると同じような柄だと違いが分からないので、鍵しっぽ、鼻周りが黒いなど、特徴ある部分の写真と全体の姿は載せておきましょう。
あとは、飼い主の名前と連絡先を記入すればOKです。
詳しくはこちらをご覧ください↓
⑦警察・保健所・餌やりさんに連絡しておく
猫ちゃんが保護された時のために、警察や保健所などには連絡を入れておきます。そして地元に猫の餌やりさんがいるなら必ず相談してください。
餌やりさんは周辺の猫の特徴などを全て把握しており、普段見ない猫がいたらすぐに分かります。連絡先を交換したり、エサやりの時間に顔を出すなどして情報を教えてもらいましょう。
※餌やりさんが分からない場合、近くの動物病院などが知っている可能性が高いので聞いてみてください。
あとは、保護した猫を動物病院に連れてくる方もいるので、近くの動物病院には連絡し、迷子ポスターも張らせてもらってもらいましょう。
※動物病院に迷子ポスターを張っておくと、患者さんから連絡が入ることが多いです。
⑧捕獲機を使う
地元の保護猫活動をしている団体に相談すると、捕獲機を貸してくれる所もあります。また、脱走した際の捕まえ方なども詳しく知っている人が多いので、相談してみるといいでしょう。
※捕獲機を設置する場合、私有地なら必ず断りを入れてください。
⑨ペット捜索のプロに相談
犬や猫が脱走した時に捜索する「ペット探偵」というサービスがあります。1日2万前後の費用とやや高いですが、捕獲率を上げるなら利用した方がいいでしょう。
経験豊富なプロが1日8時間ほど捜索にあたってくれますし、捕獲機やカメラなど様々な道具を使うので捕獲率は高まります。
特に仕事で捜索できない場合は、最初の3日間だけでも依頼してみてください。時間が経つごとに見つかる確率が下がるので、脱走から1週間以内はあらゆる手段で捜索した方がいいです。
猫が脱走してから時間が経っている場合
猫の姿が中々発見できない場合は「トレイルカメラ」を仕掛けてみてください。
「トレイルカメラ」とは無人で撮影してくれる機器のことです。このような形の物が主流となっています↓
猫が活動しやすい夜中を狙い、エサを仕掛けて撮影します。そして姿が映っていたら、エサを食べに来た時間を狙って捜索してください。
あとは、ポスターやチラシを作って目撃者からの情報を集めます。「そんなんで本当に連絡が来るの?」と思うかもしれませんが、作ってみたら意外と連絡が来た経験があるので効果はあります。
脱走から時間が経っていると少し離れてしまっている可能性もあるので、半径300mくらいまでポスティングしてみてください。
【捕まえ方】脱走した猫を見つけたら
もし猫を見つけたら
- 慌てて捕まえに行かない
- 大声は出さない
- エサやおもちゃでおびき寄せる
以上の点を守りながら捕まえてください。では、その理由についてご説明いたします。
慌てて捕まえに行かないこと
急いで捕まえたい気持ちも分かりますが、こちらが慌ててしまうと猫はビックリして逃げてしまいます。
また、追いかけて捕まえに行くのも逆効果ですので、猫を見つけたら名前を呼んで近づいてくるのを待ちましょう。
それか近づいても逃げないようなら、ゆっくりと脅かさないように近づいてください。
私の経験ですが、やっと近づいてきた猫を急いで抱っこしたら暴れて逃げてしまった事があります。抱っこする際も動作はゆっくりと脅かさないよう注意してください。
大声は出さないこと
「コラ!こっちおいで!」と叱ったり怒鳴ったりして何とか捕まえようとしてしまいがちですが、猫が怖がって逃げてしまうので絶対やってはいけません。
普段と同じトーンで名前を呼んだり、話しかけるように接してください。
また、急にパッと現れると意外と大きな声を出しがちです。難しいかもしれませんが平常心を保つよう心掛けてください。
以前、脱走した猫がドアの前で待っていたことがあるのですが、急に目の前に現れたので大きな声で名前を呼んでしまい、そのまま逃げてしまった経験があります。
ドアを開けたら「もしかしたらいるかもしれない」ので、ゆっくり開けるようにしましょう。
エサやおもちゃでおびき寄せる
警戒して中々近づいてこない猫も多いので、大好きな餌やおやつ・おもちゃなどを使っておびき寄せるのが効果的です。
近づいてきたとしても大きな動作は控え、ゆっくりと落ち着いて捕まえてください。急な動作や慌てたりすると反射的に逃げるので要注意です。
昔飼ってた猫が脱走した時に、中々近づいてこなくてもどかしい思いをしたことがあります。大好きなおやつで釣っても中々近づいてこないかもしれませんが、ここは根気よく焦らずに対応してください。
猫がマンションから脱走したらどこを探せばいい?
マンション飼いの猫だとマンション内にいる確率が高いと言われています。
ただ、下の階でベランダから脱走していると外に出ている可能性が高いので、マンション周辺をくまなく調べてください。あとはお隣にいる確率も高いので、直接迷子になったことを伝えたり、ポスティングなどで情報を集めるのも有効です。
私もマンションから脱走された経験があり、その時は3階に住んでいてドアやお風呂場の窓から脱走されました。外に出ると廊下になっていて、近くの階段から下に降りることができます。
その時の猫は脱走常習犯で、マンション下の公園やゴミ箱・自転車置き場にいることが多かったです。
名前を呼んで捜索し、1日で見つかるときもあれば脱走3日目に見つかるなど捕獲までの日数はバラバラ。計5回くらい脱走されましたが、大体名前を呼んで「みゃー」と出てくることが多かったです。(たぶんお腹が空いていたと思われる)
ただ、大好きな鰹節で釣っても警戒して近寄ってこないこともありました。捕獲する時はかなり慎重にいかないと失敗するので注意してください。
あとは、3階にも関わらず自宅のドア前で待っていたこともあります。この時は猫がビックリして逃げてしまい慌てて追いかけましたが、追い詰めた所で「シャー」と威嚇され隙をつかれて逃げられました。
この猫は元々野良猫で、拾ってきてからはたまにリードをつけて散歩させたりしていました。多分そういった経験があったので、マンションの3階だったのにも関わらず戻ってこれたんだと思います。
あとは比較的人懐っこく、外に出ても優雅にウロウロできる性格だったのも捕獲確率が高かったのだと思っています。
そして脱走した暁には子供を身ごもるということもありました。自宅の押し入れで可愛い子猫を生んでくれたのは、今となってはいい思い出です。
もう1匹脱走した猫のお話もしておきます。
この猫は家猫で必要なとき以外は外に出たことはなく、ちょっとした不注意でドアから脱走してしまいました。
家ではすごく活発に動く子だったのですが、一度友人宅に連れて行ったら「ちゅーる」も食べないほど静かになるほど気が弱い猫です。
多分、外の世界が怖ったこともあり、脱走後は1度も姿を見せませんでした。
脱走して1ヵ月は自宅周辺300m以上離れた所まで探しましたし、ポスターやチラシ、撮影カメラ、エサやりさんや保護猫活動の人に協力してもらうなど色々と手は尽くしましたがダメでした。
ただ、この時に自分1人で捜索するのではなく、餌やりさんや保護猫活動の人に相談するのはとても大切だと感じました。
やみくもに探せばもしかしたら見つかるかもしれませんが、ポスターやチラシなどで発見できた人もいますし、餌やりさんや保護猫活動の人の協力で見つけられた人なども沢山いらっしゃいます。
猫が隠れやすい場所など詳しく教えてくれるので、早めに相談することをおすすめします。
まとめ
脱走した猫を捕まえるのは中々大変です。家にいた時とは違いかなり警戒心が強くなっているので、絶対に脅かさないよう細心の注意を払わなければなりません。
見つける確率、捕まえる確率を高くするためにも、今回お話したポイントをできるだけ実行してみてください。
特に迷子ポスターを作るのはおすすめなので、早めに作っておきましょう↓
脱走した時の為の対策として簡単にできるのが「迷子札つき首輪」をすることです。猫ちゃんが嫌がるかもしれませんが、いざという時の為に役立ちますよ。