愛猫(タマちゃん)の目がおかしいので動物病院へ行ってきました。
症状は
- 片目だけ涙が出る
- 目を開けにくそうにしょぼしょぼしている
- 少しだけ薄い黄色の目ヤニが出る
これがどんな病気なのか、原因や治療法など説明いたします。
猫が片目だけ涙を流す原因は?
片目だけおかしい場合、結膜炎か角膜炎が原因だと思われます。
角膜炎は猫同士のケンカや自分で引っ掻いて傷をつけたなど、何かしらの外傷が原因。
結膜炎は主に猫風邪によるウイルスが原因で、瞼の裏の粘膜と白目部分である角膜に炎症が起こり、涙や目ヤニ、目をしょぼしょぼさせるなどの症状が現れます。
今回のタマちゃんは、おそらく猫風邪(ウイルス)が原因の結膜炎じゃないかと言われました。
ちなみに猫風邪と言われる主なウイルスはこちらの2つ
- 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)
- 猫カリシウイルス感染症(カリシウイルス)
片目だけ涙が出るのは「ヘルペスウイルス」の特徴らしいです。(雑誌ねこのきもちの2021年10月号に記載されていました。)
ウイルスに罹るのは免疫力の低下が関係しており、最近気温の変化が激しかったので体調を崩したのかもしれません。
※猫も季節の変わり目は要注意。寒暖差が激しいと体温調整が追い付かず、体調を崩しやすくなるそうです。室温を保つなどして守ってあげるのが良いとのこと。
治療法について
結膜炎(角膜炎も)基本は抗生剤の点眼薬で治していきます。
こちらは1本800円。かかりつけの動物病院は安いので、他だと1000円ちょっとするかもしれません。
日頃の目ヤニ対策にも使えるため1本常備しておくと便利ですよ。
あとは抗生物質の飲み薬を処方されたり注射を打つ場合もありますが、今回は症状が軽いので点眼薬だけで済みました。
1日に3~4回点眼すると、2日くらいで徐々に良くなっていきます。
放置しておくとどうなる?
長期間放置して重篤化すると最悪の場合「失明」することもあるので、早めに獣医さんに診てもらった方がいいです。
仕事が忙しくて動物病院に行けないなら、点眼薬だけでも貰いに行きましょう。
できれば猫ちゃんも連れて行った方がいいですが、外に出すとストレスになる猫ちゃんもいるので、獣医さんに猫ちゃんの症状を伝えお薬だけ貰うのもいいと思います。
他の猫にうつる場合もある
猫風邪は猫ちゃん同士でうつる病気です。
多頭飼いしている場合、症状が治まるまで部屋を別けた方がいいですが、うつっても点眼薬をつければいいのでそこまで心配しなくてもいいと思います。
以前多頭飼いしていた時に何度か結膜炎を経験しており他の猫に感染したこともありますが、せまい家なので部屋を別けたりはしませんでした。
ただ、免疫力の弱い子猫は命にかかわることもあるため、部屋は分けた方がいいです。
ちなみに猫風邪が人にうつることはありません。
予防について
猫風邪ウイルスによる結膜炎の場合、3種混合ワクチンを接種しておけば予防できます。(ただし100%感染を防げるわけではない)
あとは、ウイルスを室内に持ち込まないよう野良猫を触らない、室内の猫を外に出さないことで猫風邪を予防できます。
ただし、猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)の方は体内に潜伏し、免疫力が低下した時に再発することがあるため、免疫力が低下しないよう総合栄養食をしっかり与えたり、ストレスをかけない生活を保つことも大切です。
最後に
片目だけ涙が出る症状は、猫を飼っていれば何度か見かけます。
我が家も何度か経験しており、抗生剤の目薬を貰って治療することがほとんどです。(飲み薬や注射を打ったことはありません)
人間同様猫ちゃんも風邪を引くので、体調が悪い場合は構わずそっとしておいてあげましょう。
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