「猫ちゃんが水を飲まないので何か対策したい」なんて思っているなら鳥ささみを使ったスープがおすすめです。
大概の猫ちゃんは喜んで飲んでくれるし、万が一「フン」ってされても味付けすればとても美味しい人用スープになるので作り損もありません。
ささ身でなくても鶏モモや鶏むねを使ってもOKです。
ここでは猫ちゃん用のスープの作り方と栄養素やカロリー・メリットやデメリットなど、調べたことをまとめてみました。
目次
【猫用】鳥ささみスープの作り方
- 500mlの水を沸騰させる
- ささみ3本を入れる
- 再沸騰したら7分(中火にする)
- 冷めたら完成
※注意※
塩などの調味料は入れないでください。
500mlの水にたいして3本のささ身を入れると濃厚なゆで汁が出来上がります。(ちょっと味付けすれば美味しい中華スープにもなります)
そこまで濃厚でなくてもいいなら500mlに1本のささ身でもOK。猫ちゃんの食いつき具合によって調整してください。
茹で汁と一緒にささ身をほぐして入れるのもおすすめです。(食いつきが良くなる猫ちゃんが多い)
1食分のご飯として出すなら
ささみスープだけだと栄養が不十分なので、ササミ+ニンジン・ブロッコリー・キャベツ・しめじ・エノキ・ジャガイモ・白米などと一緒に茹でるといいでしょう。
※全部入れなくてもOK。「ササミ+人参+しめじ+白米」など、お家にある食材で作ってみてください。
肉以外の具材は全体の2~3割が目安。ささ身と一緒に茹でてもいいですし、ゆで汁を最初に作り1食分だけ具材を煮る方法でも構いません。(具材も猫が食べられるものなら何でもOK)
なんて声が聞こえてきそうですが平気です。
知り合いに手作りご飯だけ食べさせている猫ちゃんがいるのですが、めちゃくちゃ元気に暮らしています。手の込んだものは一切作らず、猫が食べられる物をただ煮るだけのご飯。肉の割合も「これ少ないくない?」なんて日もありますが、猫達はむしゃむしゃ食べていました(笑)
腎不全を患っているので手作り食に移行したらしく、そのおかげもあってか毛艶もキレイでめちゃくちゃ元気。
栄養バランスをしっかり考えないとダメでしょ?なんて思ってましたが、知り合いの話や須崎動物病院の院長が書いた本を見ると「そこまで気にしなくていいんだ」となりました。
一応「肉7割・野菜2割・穀物1割」を目安に作るのが良いと本に書いてあるので、それを参考にするのが良いかと思います。
私が読んだ本はこちら↓
賞味期限や保存方法
冷蔵にする場合は2~3日、冷凍なら2週間を目安に使いきってください。
猫は冷たい水よりぬるま湯くらいを好むので、食べさせる時は少し温めてあげましょう。※温めると香りが強くなるので食いつきが上がります。
鳥ささ身(ゆで汁)の栄養素やカロリーは?
すいません。残念ながら詳しくは分かりませんでした。
ただ、こちらのサイト「生とゆで – ゆでるとカロリーが減る?」に肉は茹でると5%~25%程カロリーが落ちる(ゆで汁に流れる)と書いてあったので、500mlのお水で3本のささ身(1本70g)を茹でた汁には10~54kcalくらい溶けだしている計算になります。
仮に500mlのゆで汁が30kcalだった場合、1日100mlのゆで汁を飲んでも6kcalしかありません。なのでゆで汁が原因で太るという事は少ないでしょう。
栄養素に関してもどれだけゆで汁に流れるのか調べても分からず、大雑把ですがビタミンやミネラルが水に流出しやすいそうです。(タンパク質は流れにくい)
※詳しい人いましたらコメント下さい。
茹で汁に含まれるリンやカリウムはどれくらい?
尿石症や腎不全などでリンやカリウムの数値を気にされる方も多いので、ささみのゆで汁にはどれだけ含まれているのかを調べてみました。
「ゆでると、どのくらいカリウムやリンは減るの?(pdf)」を参考にすると、カリウムは54%・リンは39%がゆで汁に流れると書いてあります。
※だたし、水の量・切り方によっても数値が変わるのであくまで参考程度に!
ささみのゆで汁に含まれるリン・カリウムを上記のパーセントを用いて計算すると↓
100gのささ身を茹でた汁に含まれる栄養素 | |
カリウム | 226mg |
リン | 85mg |
ササミではなく鶏むねやモモ肉でもいいの?
ササミ以外でも全然OKです。
私がササミにしているのは「沸騰したお湯にそのままボトンと落とせる・適度な量に分かれている・脂肪が少ない」からという理由です。(手間が少なくて便利)
胸やモモだとカロリーや栄養素も違ってくるので、それぞれ100gの詳細を載せておきます↓
100gあたり | ささみ | むね肉 | モモ肉(皮なし) |
カロリー(kcal) | 105 | 191 | 116 |
タンパク質(g) | 23 | 19 | 19 |
脂質(g) | 0.8 | 11 | 4 |
ナトリウム(mg) | 33 | 38 | 69 |
カリウム(mg) | 420 | 300 | 340 |
カルシウム(mg) | 3 | 4 | 5 |
マグネシウム(mg) | 31 | 23 | 23 |
リン(mg) | 220 | 170 | 190 |
※「カロリーSlism」のサイトを参考にしました。
猫ちゃんが腎不全でリンを気にしているならモモ肉(皮なし)が良さそうですね。
うちのタマのようにちょっとおデブさんにはカロリーが少ないササミが合っています。人間のダイエットにもおすすめ!
鳥ささみスープを飲ませるメリットとデメリット
文頭にも書きましたが、鶏ささみスープを飲ませる最大のメリットは水分補給ができる点です。
しっかりお水を飲ませることで「腎不全・尿路結石・膀胱炎・便秘」などを予防することができます。
特に腎不全(慢性腎不全)は1度かかってしまうと完治することはなく猫の死因でも上位。15歳以上の約8割はかかっているという報告があります。
とにかく猫に水を飲ませることは超重要ですので、ささみスープを好むならこまめに作ってあげてください。
デメリットについては特に見つからなかったです。
飲ませすぎるとお腹いっぱいになって総合栄養食を食べないなどの問題はあるかもしれませんが、獣医さんに聞いても与えてデメリットになることはないと言ってました。
体力が消耗している・食欲不振などから回復するのにもおすすめだそうです。
1日に飲む量はどれくらいがいいの?
猫が1日に必要な水分は1kgあたり40~60mlと言われています。
食事やオヤツなどからも水分摂取ができるので、それらを差し引き足りない分を与えるといいでしょう。
食事に含まれる水分量 | |
ドライフード | 約10% |
ウェットフード | 約75% |
ちゅーる | 約90% |
例えばドライフードを1日50g与えらた水分は5ml摂取できます。
体重4kgの猫ちゃんの場合1日に必要な水の量が160~240mlですので、スープを150mlくらい与えるといいでしょう。
スープでお腹いっぱいになるのを避けるために、ご飯の後に出す・またはご飯にかけてしまうやり方がおすすめです。
スープを飲まない時のアドバイス
せっかく作ったフープを飲んでくれない!なんて事があるかもしれません。
うちの愛猫(タマ)も好んで飲むわけではなく、「ちょっとペロペロしてみっかな」くらいの感じで飲んでいます。
私としては水分を摂って欲しいのでササミを茹でた時は積極的に飲ませているのですが、それでもグビグビは飲んでくれません。
そんな時に「こうしたら飲むかも」ってアドバイスを書いておくので、ぜひ試してみてください。
ステップ①:指に付けて舐めさせる
美味しい味に気づいていない猫ちゃんも多いので、まずは指に付けて舐めさせてみるのがおすすめです。それでも舐めないなら、鼻にチョンと付ければ舐めてくれます。
「これは美味しいニャ!」と思わせれば勝ちなので、まずはちょっとでも飲ませてみましょう。
ステップ②:容器を近づけて舐めさせる
指を舐めてくれたら次は容器(スプーンやお皿)にスープを入れてお口まで運びます。
この時も指にスープを付けて舐めさせつつ容器へ誘導するとグッド!
うちのタマみたいに人の手から与えると飲んでくれる猫もいるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
我が家では私が筋トレのためにささ身を食べるので、そのついでにタマにはスープとして与えています。
残ったゆで汁には塩を一つまみ・ゴマ油をたらすだけで美味しい中華スープになりますよ!(卵やわかめを入れても美味しい)
猫ちゃんが水を飲んでくれないという悩みがあるのでしたら、一度ささみスープを作ってみてください。たいがいの猫ちゃんは好んで飲んでくれます!
猫ちゃんにお水を飲ませたいならこちらの記事も参考にどうぞ↓
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