猫の爪切りって難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば意外とうまくできます。
例えば猫の抱え方を変えるだけで静かになったり、大好きなおやつで釣るとお利口にしててくれるかもしれません。
他にも静かにさせるコツやポイントがあるので、嫌がる猫ちゃんに苦労してるなら参考にしてみてください。
目次
猫の爪を切る基礎的な知識
まずは爪の出し方、抱え方、どこまで切るのかなど、基本的なことを説明します。
そんなの分かってるという人は「暴れる猫の爪をうまく切りるコツ」まで飛ばしてください。
軽く指を触って爪を出す
猫の手を上下から指で挟むと爪が出てきます。
(人差し指で下を抑え親指で軽く押し出す感じです)
手や爪を触られると嫌がる猫が多いので、爪切りしない時はあまり触れないようにしましょう。
また、手を引っ張るのもNG。
できるだけ自然な状態で持つのがポイントです。
猫の爪はどこまで切るべき?
慣れるまでは少し切るだけで大丈夫です。
深く切るとピンク色のクイック(神経と血管)を傷つけてしまうので、初めはちょい切りにし、慣れてきたらクイックから2mm先を目安に切ってください。
クイック(神経と血管)を傷つけると猫は痛みを感じます。それがトラウマとなり、爪切りを嫌がるようになるので注意しながら切ってください。
誤って切ると出血しますが放っておけば自然に治ります。
もし心配でしたら獣医さんに診せてください。(止血剤を塗られると思います)
※馬油があるなら止血剤の代わりとして使えます。猫が舐めても安全なので、万が一に備え用意しておくのもいいでしょう。(ハンドクリームとしても使えますよ)
最初からギリギリまで切ろうとすると時間がかかり猫も嫌がるので、まずは短時間で終わらせることに専念してください。(1度に1~2本だけでも構いません)
猫の抱きかかえ方
猫の背中を自分の体にフィットさせるとクイック(神経と血管)が見えやすく切りやすいです。
ただ、この体勢を嫌う猫もいます。うちの猫は仰向けを極端に嫌うので、普通に座っている時の方が切りやすいです。
猫によって嫌がる体勢が違うので、リラックスできる状態を探してください。
嫌がる猫の爪をうまく切るコツや対策
爪切りを嫌がる猫でも、紹介する対策をおこなえば静かにしてくれるかもしれません。
猫によって向き不向きがあるので、いろいろ試しながらベストなやり方を見つけてください。
タオル、毛布、洗濯ネットで猫を包む
猫は狭いところが好きなので、タオル・毛布・洗濯ネットで包めば、おとなしく切らせてくれることが多いです。
洗濯ネットを使う場合
猫を洗濯ネットに入れたらジップから手足を出して爪を切ります。網目が大きいなら穴越しに切ることも可能です。
タオルや毛布を使う場合
少し大きめのタオルや毛布で包んだら手足を出して爪を切ります。
隙間から逃げてしまうこともありますが、一定時間おとなしくしてくれる猫は多いです。
仰向けに猫を抱える場合は、タオルや毛布を掛けると足蹴りが防げます。
猫の顔を隠すとおとなしくなる
顔を隠すとおとなしくなる猫は多いです。
(視界を遮られると隠れている気になり安心すると言われています。)
最初不安でキョロキョロしますが、「大丈夫だよ~」と声をかけ撫でてあげれば落ち着いてきます。
タオルや緩めの靴下で顔を隠したり100均のアイテムで自作することも可能です↓
写真のアイテムはコーヒーフィルターと水切りネットで作りました。フィルターが小さいとズレやすかったので、作るなら大きめの物を用意してください。
オヤツを食べさせながら2人で爪切りする
おやつを使い2人がかりで切る方法はおすすめです。
絶対に爪切りさせてくれない知り合いの猫も、この方法でなら何とか切ることができます。
- 片手でおやつを与えながら反対の手で猫を軽く浮かせる
- その間にもう1人が手早く爪を切る
おやつが大好きな猫ほど効果があるのでぜひ試してみてください。
※人気のおやつと言えば「チュール」ですが、無添加の「ナチュラルキッス」や「ねこぴゅーれ」も人気があります。
猫が寝ている最中に爪を切る
ウトウトしている時に爪切りするのもおすすめです。
熟睡しているタイミングを見極めるのが難しいですが、普通に爪切りできない場合は試してみてください。
切れ味が良い爪切りだと猫も静か
切れ味がいい爪切りだと、切った時の振動が少ないので猫も静かなことが多いです。
爪切りを嫌がるのは爪に伝わる振動が怖いからと言われています。
安物の爪切りだと切った時の音が大きく「バチン」となりますが、良い爪切りは静かに「サクッ」と切れるので猫も嫌がりにくいです。
「よく切れるからってそんなに違わないだろ?」と思うかもしれませんが、これがビックリするほど違います。
今まで1本切っただけでイヤイヤしてたのが、良い爪切りだと3~4本目を切ってる最中に「あれ?なんかやられてるかも?」と遅れて気づくようになりました(笑)
お値段は少し高いですが、良い爪切りを使うほど猫も嫌がりにくいです。
切れ味抜群の爪切りはこちらの記事を参考に↓
【感動するほどスパッと切れる】おすすめの猫用爪切りを4つ紹介するよ!人間用爪切りでも平気?猫用の方がいいのか?
猫と人間の爪は形が違う為、できれば猫用爪切りを使った方がいいのですが、刃の向きさえ気を付ければ人間用でも構いません。
ただ、使う時のポイントがあるので簡単に説明しておきます。
人間用は平べったい爪を切るために作られているので、いつもと同じ角度で猫の爪を切ると割れやすいです。
猫の爪を切る場合は角度を90°変えてください。そうすれば爪も割れにくいですし、伝わる衝撃も少なくなります。
猫用爪切りを使うメリット
猫用爪切りは刃の形状が丸く、四方から均等に圧力が加わるように作られています。そのため爪が割れにくく伝わる衝撃も少ないのが特徴です。
様々な種類(ハサミ・ギロチン・ピコック・ニッパー)があるのでどれを選べばいいか迷うかもしれませんが、初心者ならハサミやピコックタイプが使いやすいと思います。
それぞれの違いや特徴についてはこちらを参考にしてください↓
【感動するほどスパッと切れる】おすすめの猫用爪切りを4つ紹介するよ!猫に爪切りを慣れさせる方法
大好きなおやつを活用し、爪切り道具や手に触られることに慣れさせることができます。
やり方はこちら↓
- 「手に触れたら」→おやつを与える
- 「爪切りを見せたら」→おやつを与える
- 「爪切りで手に触れたら」→おやつを与える
といった練習を繰り返していると爪切りや手に触れることを嫌がらなくなります。抱っこした状態でもおやつを与え、爪切りの体勢にも慣れさせてください。
ヤフー知恵袋でも同じやり方をしてる人がいました。
その人のやり方を簡潔にまとめたので参考にしてみてください↓
まず、猫を仰向けの状態で太ももに乗せる。この時に猫が大好きなこと(ブラッシングやおやつを与えるetc)をして体勢に慣れさせてください。
慣れてきたら手足を触ったり肉球を出したりして触れることに慣れさせる。これもおとなしく出来るようになったら爪切りをします。
大事なのは「可愛いね」「偉いね」など、声のトーンを同じにして褒めてあげること。そうすると状況や声のトーンで何となく理解してくれます。
参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12114245582
猫の爪が変な風に割れてしまう場合
爪切りした時に変な割れ方をしてしまうのは、以下の3つが原因です↓
- 爪切りの切れ味が悪い
- 切るスピードが遅い
- 刃の向きが間違ってる
切れ味が悪いと爪が割れやすいので、できるだけ良い物を使ってください。スパッと切れた方が猫も嫌がりにくいです。
そして大事なのが勢いよく切ること!
ゆっくりだと爪が潰れたり割れたりしやすいので、狙いを定めたら一気に切るのがポイントです。
刃の向きについては先ほど説明した通り「人間用の爪切り」を使う時だけ気をつけましょう。猫用爪切りなら、どの角度で切っても問題ありません。
猫の爪は古くなると脱皮のように剥がれる構造なので、根元まで縦に割れても問題ありません。
猫の爪切りをサポートする道具は買った方が便利?
あれば便利かもしれないですが、特に買う必要はないと思います。
例えばこちらの猫用マスク↓
タオルや靴下で代用できるのでわざわざ買う必要ありません。
そしてもう1つ、爪切りのサポート道具として有名なのがこちらのキャットバッグ↓
猫の動きが制限されるので爪切りしやすいと言う声も多いのですが、入れるまでが大変と言う声も多いです。
猫の爪切りって絶対必要?やらないと病気になったりする?
「爪切りを嫌がるなら無理にする必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、室内飼いなら爪切りした方がいいです。
- 家具がボロボロになるのを防げる
- カーテンやラグなどに引っ掛けて爪が折れる心配がない
- 掻きむしった時にケガするのを防げる
- 猫同士のケンカで流血沙汰になるのを防げる
- 飼い主が引っ掻かれてケガすることがない
- 巻き爪になるのを防げる
爪を切らなくても病気になる事はありませんが、さまざまなトラブルを未然に防ぐことができます。
例えば老猫になると面倒くさがって爪とぎしなくなる事があり、伸びすぎた爪(巻爪)が肉球を傷つける場合があります。
他にも猫がケガしたところを引っ掻いて傷の治りが遅くなったり、家族が引っかかれて「猫ひっかき病」になることもあります。
※「猫ひっかき病」とは、リンパ節の腫れ、全身倦怠感、関節痛といった症状を引き起こす病気。
猫と安心して暮らしていくためにも、できれば1ヵ月に1~2回の爪切りはした方がいいです。
爪切りが難しいなら動物病院に任せる
どうしても自分で爪切りできない場合は、動物病院に任せるのも1つの手です。
500円~1000円くらいで切ることができます。
ただ、外出が猫のストレスになるのなら家で切れる方法を見つけた方がいいでしょう。例えば、友人に手伝ってもらう・ペットシッターに来てもらうなどを検討してみてください。
まとめ
「タオル・洗濯ネット・猫の顔を隠す」のどれかを試せばうまく行くと思いますが、やはり最強なのは「おやつ+2人がかり」の爪切りだと思います。
あんなに暴れていた猫でも爪切りできたので、ぜひ試してみてください。
他にも、切れ味の良い爪切りを使うのもおすすめです。スパッと切れれば猫も暴れにくくなるので、爪切りしやすくなります。
切れ味に感動してしまう「おすすめの猫用爪切り」はこちらを参考に↓
【感動するほどスパッと切れる】おすすめの猫用爪切りを4つ紹介するよ!