室内にいる猫ちゃんを撮るなら単焦点レンズがおすすめです。
その理由は
- 早い動きや暗い場所での撮影に有利
- 背景がしっかりボケて良い感じになる
- レンズが軽いので片手で持ちやすい
ズームレンズから単焦点に変えるだけで初心者でもプロみたいに撮れたりするので、絶対に1本は持っておきたいところ。
どんなレンズがいいかは好みにもよるけど、私がおすすめするのは「F値が低いレンズ」と「マクロレンズ」の2つ。
それぞれのレンズを使ってこんな写真が撮れています↓
F値が低いレンズ | |
※F値が低いと背景のボケをより強調して撮ることができる。
マクロレンズ | |
※マクロレンズは接写に強いのが特徴。離れて撮っても綺麗です。
一眼レフやミラーレスを買った時に大体ズームレンズが付いてきますが、シャッタースピードが遅くブレやすかったり背景のボケが浅くなるなどの弱点があります。
それでもスマホやデジカメより綺麗だけど、単焦点レンズの方がもっと雰囲気が良い写真を撮ることが出来るのでおすすめです。
ここでは室内の猫を撮るのに最適な単焦点レンズの選び方を写真付きで解説しているので参考にしてみてください。
室内の猫撮りに最適な単焦点レンズ
【はじめに】
載せている写真は全てソニーのα6000ミラーレス(APS-C)に装着した「SEL50F18」と「SEL30M35」の単焦点レンズで撮っています。センサーサイズが「フルサイズ」や「フォーサーズ」だと見え方が異なるのでご了承ください。
F値が低いレンズは絶対に持っておきたい
まずは1つ目、室内の猫撮りにおすすめなのがF値1.8以下の焦点距離が50mmか30mmの単焦点レンズです。
単焦点?F値?焦点距離?…なんて人の為にそれぞれ説明すると
・単焦点とはズームができない映る範囲が固定されたレンズのこと
・焦点距離の〇〇mmとは数字が大きくなるほど映る範囲が狭くなる
・F値とは数字が小さくなるほど背景のボケが協調される
単焦点はズームができず映る範囲が決まっているため焦点距離はよく考えてから購入した方がいいです。
言葉だけだと分かりずらいので写真を使って説明していきます。
【焦点距離について】
焦点距離が大きい50mmのレンズだと狭い範囲しか撮れず、逆に焦点距離が小さい16mmだと広い範囲を撮ることができます。
おすすめは30mmか50mmですが、どちらが良いかは個人の好みです。
【焦点距離が50mmだと】
背景がボケやすいので幻想的な写真が撮れる、狭い範囲を撮るため部屋の中がそんなに写らない、カメラが嫌いな猫を遠くから撮れる。ただ、片手でねこじゃらしを使ったり膝の上に乗っている猫の撮影は近すぎて難しい。
【焦点距離が30mmだと】
肉眼に近い目線で撮れるので何かと使いやすい。
言葉だけだとイメージしずらいと思うので写真を撮ってみました。
身長166cmの私が立って撮影した焦点距離30mmと50mmの距離感はこんな感じ↓
30mm | 50mm |
身長や手の長さ・カメラを構える位置などで見え方は変わりますが、50mmだと全身を映せないくらい画角が狭いです。
30mm | 50mm |
1mくらい離れて撮った写真です。50mmだと部屋の中があまり写らず生活感を見せない撮り方ができます。
30mm(近寄って撮影) | 50mm(遠くから撮影) |
30mmと50mmが同じ構図になるように撮ってみました。少しの違いかもしれませんが50mmの方が背景がボケています。
ほぼ毎日猫の写真を撮っていますが焦点距離50mmの方が雰囲気が良くて好きです。ただ、近くて使いづらいと思う事も多いので、レンズを1本しか買わないなら30mmの方がいいでしょう。
次はF値についてのお話。
F値とは数字が小さくなるほどボケ感が強くなり、より幻想的な雰囲気を出してくれます。他にもシャッタースピードを上げても明るく撮れるので、動きの速い猫撮りに向いています。
F値1.8で撮影 | F値3.5で撮影 |
数字が小さいF値1.8の方が背景のボケ感が強く出ます。
次はF値1.8と3.5のレンズを使いシャッタースピード・露出・ISO感度を同じにして撮ってみました。
どちらのレンズもF値は最小にしています↓
F値1.8のレンズ | F値3.5のレンズ |
![]() | |
シャッタースピード:1/640 ISO:3200 F値:1.8 | シャッタースピード:1/640 ISO:3200 F値:3.5 |
シャッタースピードは同じなのでどちらも止まったように見えますが、F値が低い方が明るく撮ることができます。
では、明るさが同じになるようF値3.5のレンズのシャッタースピードを下げてみました↓
F値1.8のレンズ | F値3.5のレンズ |
![]() | ![]() |
シャッタースピード:1/640 ISO:3200 F値:1.8 | シャッタースピード:1/160 ISO:3200 F値:3.5 |
どちらも同じ明るさになりましたが、F値3.5のレンズの方が扇風機のブレがやや目立ちます。
動物を撮る時は出来るだけシャッタースピードを上げないとブレやすいので、猫を撮るならF値の低いレンズを選んだ方がいいです。
F値が低い方が背景がボケやすくブレにくい写真を撮ることができる。F値は1.8以下のレンズを選ぶのがおすすめです。
補足としてF値が低いレンズほどお値段が高めです。そして焦点距離も50mmより30mmの方が高くなります。
おすすめはF値1.8以下の30mmですが、手頃な価格がいいならF値1.8の50mmを検討してみてください。
マクロレンズもあると重宝する
マクロレンズとはグッと近づいて撮影できるレンズのことです。
そんなに近寄ったらピントが合わないよって距離まで近づくことができます↓
マクロレンズで撮影 | 撮影距離 |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
ここまで近づいて猫を撮ることはあまりないので「マクロレンズは不要なのでは?」と思うかもしれませんが、接写以外でも綺麗に撮れるので私はよく使っています。
私が持っている焦点距離30mm・F値3.5のマクロレンズで撮影した写真↓
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
接近に強いマクロレンズですが遠くから撮っても綺麗に写るのでプロカメラマンが人物撮影に使うこともあるそうです。(マクロレンズは解像度の性能が高い)
ハッキリ言って1番始めに買うレンズではありませんが、焦点距離が長い(50mm)レンズしかもっていないなら2本目に選ぶのはおすすめです。
まとめ
室内の猫を撮影するならF値1.8以下で焦点距離が30mmか50mmの単焦点レンズは絶対におすすめです。
F値が低いほど
- 背景がボケやすくプロみたいな写真になる
- 素早い動きを止まったように撮影しやすい
- 暗い場所での撮影も有利(明るく綺麗に撮れる)
まさに猫を撮るためのレンズと言っても過言ではないので、ぜひ1番始めに買ってください。
次におすすめするのが接写が得意なマクロレンズですが特になくても不便はしません。焦点距離が50mmと長いレンズしか持っていないなら2本目として買うのはおすすめです。
【ソニーEマウント対応のおすすめレンズ】
ソニーのα6000ミラーレスを使っているので、個人的におすすめなレンズを3つ載せておきます。
1本だけ買うなら焦点距離35mm・F値1.8のこの単焦点レンズがおすすめ。距離感もちょうどよくF値も低いので猫撮りには最適な1本です。
私がメインで使ているこちらは焦点距離が50mmと撮影範囲が少し狭いですが、背景のボケが美しく幻想的な写真が簡単に撮れます。お値段も安いので価格を気にする人にもおすすめです。
接写が得意なマクロレンズはF値の低い単焦点を既に持っている人向け。猫の瞳や口元などグッと寄って撮影できるので面白い1枚になります。接写でなく普通撮りもキレイです。
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