高齢になり歯が抜けてしまった猫ちゃんの食事は何がいいのか?
ドライフードでも大丈夫?食べにくくない?どんな餌が食べやすい?
そんな疑問や、歯がほとんどない愛猫(12歳)の食生活についてお話したいと思います。
目次
歯がない老猫でもドライフードは食べられる?
猫ちゃんの歯がなくてもドライフードは食べられます。
実際、12歳の愛猫はほとんど歯がない状態(犬歯4本だけの状態)でもドライフードを難なく食べています。
もちろん歯がある方が食べやすいと思いますが、愛猫を見ている限りドライフードくらいなら全然大丈夫そうです。
というのも、基本的に猫は丸のみする習性があり、ドライフードを細かく砕いて食べているわけではないと言われています。
食べている時にカリカリと音がするのは飲み込む際に当たっているだけらしく、歯を使うのは獲物が大きい時に噛み千切っているだけなのだとか。
実際にネズミを食べている動画をみても個体が小さければ丸々飲み込んでしまうし、少し大きくても適当に噛み千切って飲み込んでいます。
丸のみして消化に悪くないのか?
猫の胃酸は強力で丸呑みしても問題ないと言われています。
ただ、胃腸が弱まる高齢猫の場合は小粒にした方が消化しやすいとも聞くので、体調を見ながら粒の大きさを変更した方がいいかもしれません。
ちなみに愛猫は丸のみしても消化に影響はなく、お腹の調子はとても良いです。ウンチも臭くないし、ちゃんと消化していると思います。
一度に大量のフードを食べると吐く可能性があります。あと、早食いも嘔吐の原因となるため、食べやすのがいいとも限りません。ガツガツ一気に食べるなら嘔吐防止食器を使う手もあります↓
【これで解決】猫が早食いして吐くのを防止する必殺アイテム!小さいフードの方が食べやすいと思う…けど
愛猫の場合、少し大きいフードでも気にせず食べています。
今までは粒が小さめのフードを選んでいたのですが、ある時間違えて大きい(1.3cm×1cm)フードを購入してしまいました。
「歯がないと食べにくそうだな」と思いながらも与えたらバクバクと完食。小粒のフードと一緒に出しても大きい粒の方から食べるので、ドライフードくらいの大きさだと関係ないのかもしれません。
ただ、猫ちゃんによっては粒が大きいと食べにくい事もあるようです。
老猫が食べやすいご飯について
老猫だけでなく猫全般的に食べやすいと言われているのが
- トロトロしたウェットフード
- ドライフードをぬるま湯でふやかしたもの
- ちゅーるなどトロミのあるものと混ぜる
トロトロしていると猫は食べやすい
基本的にトロみがある方が猫は食べやすいです。ドライフードならぬるま湯をかけて柔らかくしたり、ちゅーるなどトロみのあるものと混ぜてあげるのも良いでしょう。
ただ、今までと違う形状のフードだと食べてくれない事もあるため、そうなると1番良いのはウェットフードなのかなと思います。
ウェットフードはほとんどの猫ちゃんが大好きだし、トロみがあって食べやすいし、水分補給も同時にできるので健康にも良いです。
日頃からお水をあまり飲まないのでしたら、水分も一緒に補給できるウェットフードが良いのかなと思います。(あまり水を飲まない猫は腎臓や尿路系の病気を患う確率が高くなります)
歯石が付きやすいのがデメリットです。歯石を放置すると歯周病となり、慢性腎不全の発症を高めると言われているため、できれば小まめに歯磨きすることをおすすめします。ドライフードでも歯石が付かないわけじゃないので、歯磨きした方がいいですよ。
食器を替えると食べやすくなるかも
食器の位置を高くしてあげる(床から5~8cmの高さにする)と体勢が楽になり、ご飯が食べやすくなると言われています。(食道と胃がまっすぐの状態になるので嘔吐もしにくくなる)
食べる位置を高くすればいいので、適当な台を置いて対策してみてください。
猫の食器スタンドを購入!お洒落な木製でレンジ対応のお皿が良い感じ!高齢の猫におすすめのキャットフード
高齢猫には年齢に対応したフード選びが大切です。
と言うのも高齢になると味覚や嗅覚が衰えたり、腎臓機能の低下、心臓病や関節炎などの症状が出てきます。
高齢用のフードはそれらの病気を予防する成分が含まれていたりするため、できれば年齢対応フードを食べさせた方がいいですよ。
メーカーについてはロイヤルカナンとヒルズがおすすめです!
この2つのメーカーは療法食の分野で実績があり、慢性腎不全の猫の寿命を大きく伸ばすことに成功しています。
獣医さんからの信頼も厚く、猫の栄養学や文献・臨床実験も行ってフードを開発しているため、今回はこの2つのメーカーの高齢猫用フードを紹介します。
【ヒルズのおすすめはこれ】
老化の複雑なメカニズム(遺伝子の活動状態)を解析し、衰えやすい機能をサポートする成分が含まれています。
ヒルズでは、普通のサイエン・スダイエットから7歳以上、11歳以上、14歳以上の高齢猫用フードも販売されていますが、メーカーに問い合わせたところ今回紹介しているプロシリーズの方がおすすめと言われました。
原材料や成分など、普通のサイエンス・ダイエットより良い物を使っているし、高齢用だと1番新しいフードなので、味が合うならこちらの方が良いとの事です。
【ロイヤルカナンのおすすめはこれ】
ロイヤルカナンからはエイジング12+という老猫用フードがおすすめです。
こちらは、腎臓機能のサポート、嗜好性のUP、高い抗酸化成分と抗炎症作用成分を配合しています。
ただ、食欲が低下する猫に向けてカロリーを高くしているため、太り気味だったり食欲旺盛な猫ちゃんには向きません。
その場合は同じシリーズの低カロリーフード「ステアライズド」をおすすめします。
ウェットフードもあります↓
まとめ
ほとんど歯がない愛猫の場合、少し大きめのドライフードでも難なく食べてしまいます。
食べづらいかは猫ちゃんにもよるので、1度与えてみてダメそうならウェットフードを検討してみてはどうでしょうか?
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