猫がガリガリ爪をとぐ姿は可愛らしくもありますが、家具や壁で研がれるのはやめてほしいですよね。
だけど、なぜ猫は爪を研ぐのか?
飼い主が帰宅した時や起きた後、遊んでる最中など、様々な場面で爪とぎをする理由についてまとめてみました。
また、猫ちゃんにピッタリな爪とぎの選び方も紹介しています。
目次
猫が爪をとぐのはなぜ?その理由とは
猫が爪を研ぐのは本能であり、トイレに行くのと同じくらい当たり前の行為!
爪をとぐ理由が解明されているわけではありませんが、これらの意味があると言われています。
主が帰ると爪とぎするのは?
飼い主が帰ってきた時「待ってました」と言わんばかりに爪とぎするのは、起きたばかりの準備運動らしいです。
ただ、テンションが高くなると爪とぎする事もあるので、飼い主に会えて「嬉しい」「ご飯が食べれる」など、気持ちが高まっているのかもしれません。
下記の動画は、飼い主の帰宅が嬉しくてたまらない猫ちゃん↓
帰ってきて毎日これ可愛くない? pic.twitter.com/HdClgiariT
— 🦄もこすけ日記 (@moko_igusuri) October 20, 2019
顔を見ながら爪とぎするのは?
飼い主の顔を見て爪とぎしたら何かのアピールかもしれません。そんな時はおもちゃで遊んだり、撫でたりしてみてください。
※野外の猫を観察したチームによると、1匹でいる時より他の猫が近くにいた時の方が爪とぎする頻度が高く、自己顕示として爪とぎするのも猫の習性のようです。
ストレス解消にも爪とぎする!
ストレスを感じた時、遊んでいてうまくいかない時、ケンカした後、飼い主に怒られた後など、気分転換のために爪を研ぐとも言われています。
ストレスによる気分転換だけではなく、起床して気分を変えようとする時も爪をとぎます。寝起きの場合は、爪とぎのポーズ(背伸び)でストレッチも兼ねているそうです。
あとは遊んでいて興奮した時など、気持ちを落ち着かせるための行動とも言われています。
鋭い爪を維持するため
猫は鋭利な爪を維持するため、ガリガリして表面の古い爪を剥がし新しい爪に替えています。
狩りをする時、ケンカ中の武器、敵から逃げる際に素早く木に登るためなど、様々な場面で鋭利な爪が役立ちます。
猫の爪は何層にも重なっており、古い爪はポロっと剥がれる構造に。前足はガリガリして爪を剥がしますが、後ろ足は自分の歯で噛み剥がしたりします。
マーキングするため
猫の肉球には臭腺(しゅうせん)があり、爪とぎと同時にニオイを擦りつけ、自分の縄張りだと主張しているそうです。
また、ガリガリして爪跡を残すことでも縄張りの主張をしているのだとか。
猫も好みはバラバラ!最適な爪とぎの選び方
どんな爪とぎが好きかは猫によって違うので、飼い主がベストな物を見つけ、いっぱいガリガリできるようにしておきましょう。
では、どんな爪とぎを選べばいいのか?
「爪とぎの種類」や海外の調査で分かった「好まれやすい爪とぎ」をまとめたのでご覧ください。
爪とぎの種類について
爪とぎには様々な【素材】と【形】があり、大きく以下の4種類に分けられます↓
爪とぎの素材
麻紐 | カーペット | ダンボール | 木 |
海外で行われたアンケート調査(4105人)によると、このような割合で好まれていました↓
素材 | 好まれる割合 |
麻紐 | 36.2% |
カーペット | 30.2% |
ダンボール | 22.4% |
木 | 3.9% |
その他 | 7% |
麻紐
麻紐タイプの爪とぎは、ダンボールよりも研ぎクズが出にくく長く使うことができます。作りが頑丈で力一杯爪とぎできるため好む猫も多いです。
ただ、麻のニオイが嫌いな猫ちゃんもいるので、その場合は綿紐タイプを検討してみてください。
綿の砥ぎ心地が気に入らないという猫ちゃんもいますが、研ぎクズが出ず掃除の手間が省けます。
人気なのはこれ↓
麻紐の爪とぎはボロボロになっても自分で修理することができます。ポールタイプの爪とぎなら、麻紐をクルクル巻くだけなので簡単ですよ。
実際に修理した記事はこちら↓
【簡単で約600円】キャットタワーの柱(麻紐)を修理してみた!
ダンボール
ダンボール素材の爪とぎは、価格が手頃・種類が豊富・研ぎ心地が好きな猫も多いのが特徴です。
デメリットは研ぎクズが出やすいので掃除の手間がかかること、あとは耐久性が低く、安いものほど頻繁に買い替えなければなりません。
※研ぎクズが出にくく、長く使える強化ダンボールの爪とぎもあります。強度がある方が好きな猫も多いですが、柔らかい方が好みの猫もいます。
人気なのはこれ↓
愛猫はダンボール素材の爪とぎが大好きで、特に素材が柔らかい安いものを好みます。バリバリしても全然クズが出ない強化ダンボールの爪とぎも買ったのですが、研ぐ頻度は少なめでした。
安くて丈夫な爪とぎを探しているならミルダンがおすすめ↓
【検証】長持ちする猫の爪とぎ「ミルダン」はどれくらい丈夫なのか?
カーペット
カーペット(絨毯)が好きな子も多く、麻やダンボールが苦手な猫ちゃんにおすすめな素材です。
砥ぎクズが出にくく耐久性はありますが、種類が少なく気に入ったデザインが見つけにくいのがデメリット。
人気なのはこれ↓
キッチンマットが絨毯素材で、たまに愛猫がバリバリしています。海外の調査では2番目に使用率が高い素材でした。
木製
天然の木材を使った爪とぎもあります。耐久性もあり思いっきり爪とぎできますが、研ぎクズの掃除が面倒なのがデメリット。
爪とぎの形
大雑把に分けると、以下のような形の爪とぎがあります↓
キャットタワー2段以上 | スタンド型 | 水平置き |
斜め置き | 壁に立てかけ型 | キャットタワー1段 |
海外で行われたアンケート調査(4105人)によると、このような割合で好まれていました↓
形 | 好まれる割合 |
キャットタワー2段以上 | 28.7% |
スタンド型 | 26.8% |
水平置き | 20.6% |
斜め置き | 9.9% |
その他 | 6.6% |
キャットタワー1段型 | 4.9% |
壁に立てかけ型 | 2.4% |
調査結果を見ると、キャットタワーやスタンド型の「縦置きタイプ」が好まれるようです。
あとは水平置きタイプを好む割合が多いので、まずはこの2つをメインに爪とぎを選べばいいかもしれません。
まとめ
嬉しい時も嫌なことがあった時も、猫は無性に爪を研ぎたくなる動物です。
消耗した爪とぎや気にいらない物だと不満を感じ、研ぎ心地がいい物(家具など)を見つけガリガリすることもあります。
どんな爪とぎが好きかは猫によって違うので、ベストな物を見つけいっぱいガリガリできる環境を作ってあげましょう。
爪とぎ関連の記事はこちら↓
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