猫ちゃん用のキャットブリッジを作るにあたり自然塗料の「オスモカラー」を買ってみました。
有害物質を含まず赤ちゃんから動物まで安心して使える塗料なのでお値段はそこそこ高いですが、見た目も良いし使い勝手もよく満足しています。
自然塗料でなくても今は有害物質が少ない化学系塗料も多いので、それほど心配する必要はないのかもしれません。ただ、猫は体中を舐める生き物。できるだけ安全な物がいいと思い「オスモカラー」を選びました。
「オスモカラー」は環境に対する意識や基準が高いドイツのメーカーです。
(日本は自然塗料に対する明確な定義がなく、メーカーによっては天然成分以外も含まれているので注意)
安全な塗料について調べるほど「オスモカラー」がペットに適していると思ったので、その特徴や化学系塗料との違いについて説明いたします。
目次
自然塗料とは
「自然塗料」とは天然の素材を主原料とした塗料のことです。
日本だと明確な定義がなく基準はあいまいですが、海外では自然塗料と名乗るに明確な基準があります。
特にドイツは塗料の原料調達から生産、製品使用から廃棄に至るまで厳しい基準を定めているので、より安全性を重視するならドイツメーカーがいいでしょう。
自然塗料のメリットとデメリット
メーカーによっても異なりますが、自然塗料のメリットとデメリットはこちら↓
- 天然成分だけなので安全性が高い
- 環境に与える負担が少ない
- 木目を生かした自然な風合いにできる
- 経年変化を楽しめる
- 耐久性が低め
- 価格が高い
- 乾燥時間が長め
化学系塗料にもメリットがある(価格が安く耐久性が高い)ので必ずしもダメとは言えないが、安全性を重視するなら自然塗料の方がおすすめです。
ただし、匂いの強い柑橘油などにアレルギー反応を起こす事もあるので、心配ならサンプル木材に試し塗りした方がいいでしょう。
オスモカラーなら自然由来の原材料だけ!猫にも安全
140年の歴史があるドイツのオスモ社が作った自然塗料「オスモカラー」
猫ちゃんに安全な塗料を探しているならコレを選んでおけば間違いありません。
オスモカラーの特徴
- 有害な化学物質やシンナーは一切不要
- 塗装されたものを赤ちゃんが舐めても安全
- 木を活かす塗料として開発された
- 撥水性に優れ汚れにくい&お手入れが簡単
- 浸透型なので塗装のめくれ/ハガレが起きない
- 少ない量で広い面積が塗れる(主剤成分が多い)
- アレルギーを引き起こしやすい油を使っていない
- 塗料の原料調達/生産/製品使用まで環境にやさしい
参考:オスモカラーの特徴
日本で普及している自然系塗料の中でもっとも施工実績があり、口コミ評価もかなり高め!
食品と同等の安全性が確認されている顔料を使用している(赤ちゃんが舐めても問題ない)ので、塗った塗料の上を猫ちゃんがゴロゴロしても安心です。
オスモカラーの種類
オスモカラーには種類があります。
「もう何が何だかよく分からない」ってなると思うので、超簡潔にそれぞれの特徴を書きました。
【壁/柱/家具を透明(濡れ色)にするなら】
- エキストラクリアー(#1101)がツヤ消し
- ノーマルクリアー(#3101)が3分ツヤ
床以外の内装木部全般を透明(濡れ色)に仕上げるならこの2つを選んでください。
※商品説明には透明仕上げと書かれていますが少し濡れ色になるので注意
【床を透明(濡れ色)にするなら】
※商品説明には透明仕上げと書かれていますが少し濡れ色になるので注意
床(フローリング)には耐久性が強いフロアーシリーズを使ってください。
他の塗料よりコーティング力が強いのが特徴。
「ツヤ無し」と「3分ツヤ」が選べ、さらに速乾性タイプが用意されています。(全部で4種類)
カラー名 | ツヤ | 乾燥時間 |
フロアークリアー#3062 | つや消し | 約12時間 |
フロアークリアー#3032 | 3分つや | |
フロアークリアーエクスプレス#3362 | つや消し | 3~4時間 |
フロアークリアーエクスプレス#3332 | 2~3分つや |
※品名に「エクスプレス」と書いてあるのが速乾性タイプになります。
床(フローリング)を半透明着色仕上げにするなら「ウッドワックス」や「ワンコートオンリー」をはじめに塗り、乾燥後フロアークリアーシリーズを塗ればOK。
【木材のままの色にするなら】
床も含む内装木部を無塗装のよう(透明)に仕上げるなら「フロアカラーナチュラル#3041」を選んでください。
濡れ色にならず、ほぼ木材の色のままになります。
【半透明で着色&3分ツヤなら】
カラー:12色
床以外の内部木部全般に使える「ウッドワックス」は、半透明着色の3分ツヤに仕上げることができます。
私が購入したのもこのシリーズで、半透明着色するならこれを選んでおけばOK。
※塗料が乾燥した後にノーマルクリアー(#3101)を塗ると耐久性が増し、深みのある仕上がりになります。
※床に塗っても問題ありません。ただ、コーティング力を高めるため2回目にフロアーシリーズ(透明)を塗ってください。
【半透明で着色&ツヤ消しなら】
カラー:14色
床以外の内部木部全般に使える「ワンコートオンリー」は、半透明着色のツヤ消しに仕上げることができます。
※塗料が乾燥した後にノーマルクリアー(#3101)を塗ると耐久性が増し、深みのある仕上がりになります。
※床に塗っても問題ありません。ただ、コーティング力を高めるため2回目にフロアーシリーズ(透明)を塗ってください。
【木目を塗りつぶし着色するなら】
「ウッドワックスオパーク」と「カントリーカラー」は1回塗りで木目が見え、2回塗りで塗りつぶしができる塗料となります。
【外部を塗装するなら】
外装(木材)を塗るなら上の4つから選んでください。
猫ちゃん用のウッドデッキや犬小屋など作るときに適しています。
外装用の詳細はオスモカラー全塗料の比較表をご覧ください。(内装用の詳細も載っています)
使ってみた感想
ウッドワックスのパイン色(#3123)を購入しました。(木目が見える半透明仕上げで雰囲気良く仕上がります)
液体のようにシャバシャバしていて少量で広い範囲を塗ることができます。缶を開けると匂いはしますが、塗り終わった後はほぼ無臭。猫ちゃんも嫌な顔せず特に気にしていません。
注意する点はムラに気を付けることくらいで、薄く塗ることを心がければOK。
値段が少し高いのがネックだけど雰囲気よく仕上がったし、猫ちゃんにも安全ということで満足しています。
オスモカラーの塗り方については、こちらの記事にまとめました↓
オスモカラーの塗り方ガイド!失敗して分かったコツと注意点を書いてみた。初心者でも失敗しないコツが書いてあります。
販売店と価格について
大手通販サイト(楽天・アマゾン・ヤフー)やオスモ公式サイトで購入できます。
オスモ公式サイトだと価格が若干安く小さいサイズの取り扱いも豊富です。
また、会員登録して5000円以上購入すれば「缶を開けるオープナー」と「塗料かき混ぜ棒」が貰えます。(マイナスドライバーや割りばしで代用できるので無くても問題なし)
大手通販サイトだと楽天が安いです。価格も公式サイトとそこまで変わらずポイントも付与されますが、小さいサイズの取り扱いは少ないです。
375ml以下なら公式サイト(ただし送料が700円必要)、750ml以上なら楽天がおすすめ!
その他の自然塗料メーカー
オスモカラー以外の自然塗料メーカーも一部紹介いたします。
日本メーカー
「キヌカ」はお米から生まれた自然塗料。溶剤を使っていないので空気中の喚起は不要ですし、少ない量で広い面積を塗ることができます。無臭なので匂い残りもなし!人への肌への刺激は蒸留水並みに安全です。(透明色のみ)
木目が美しく自然なツヤを与える「未晒し蜜ロウワックス」。蜜ロウとエゴマ油で作られており、幼稚園や小学校にも使われたりしています。(透明色のみ)
海外メーカー
「リボス」は人体に有害なものは決して使用しないという強い理念のもと、誰もが安心して使える自然塗料を開発しているドイツメーカーです。(カラバリ有)
「アウロ」は最先端の知識と技術を応用して、天然原料だけを使った塗料を開発しているドイツのメーカーです。(カラバリ有)
有名メーカーの木材塗料ワックスについて
木材の塗料(ワックス)を探しているとよく目にするメーカーがこちら↓
「主な原料は天然成分です」と謳っているメーカーもありますが、化学薬品も含まれているので天然塗料とは言えません。だからと言って100%危険というわけではなく、人体に害が出ないよう開発されている塗料も多いです。
もし、これらの塗料を使うのなら低VOC(揮発性有機化合物)の物を選ぶようにしましょう。
VOCとは常温で揮発(気体となって発散)する物質の総称です。ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどさまざまな物質を指し、それらを吸い込むとシックハウス症候群などの原因になる事があります。
低VOC塗料の選び方
塗料のパッケージに以下の文言が書かれているかチェックしましょう↓
- 低VOC塗料
- トルエン、キシレン不使用
- F☆☆☆☆
- F★★★★
あとは公式ページなども確認し、安全性についてどのように配慮しているか調べてみてください。
まとめ
猫ちゃんに安全な塗料として「オスモカラー」を紹介しました。
他の自然塗料メーカーでもいいですが、知名度があって口コミ評価も高い塗料を探しているなら「オスモカラー」が1番おすすめです。
オスモカラーは楽天と公式サイトが安いです。ポイントも考えると楽天が1番お得になります。
【関連記事】
オスモカラーの塗り方ガイド!失敗して分かったコツと注意点を書いてみた。 オスモカラーの色見本は信じちゃダメ!サンプル塗料で確かめた方がいいよ。