子猫にミルクを飲ませる方法についてまとめました。
- 飲ませる体勢は?
- 量や回数は?
- 飲ませるコツは?
初めてだと分からない事だらけで私も慣れるまで苦労しましたが、今では感覚をつかみ片手でも飲ませられるようになりました。
「子猫が暴れて飲んでくれない…」なんて場合の解決方法も書いたので参考にしてみてください。
目次
子猫にミルクを飲ませる前の準備と知識
まずはミルクを飲ませる準備についてまとめました。
飲ませる体勢や量・回数、排泄の手伝いが必要など、基本的なことを説明いたします。
ミルクはいつまで飲ませるのか?
生後1ヶ月前後まで子猫用ミルクで育てます。そこから離乳食に移行し生後2ヶ月くらいから普通のフードが目安です。
子猫用ミルクはカロリーが高いので余っているなら与え続けてもいいですが、離乳食や普通のフードを食べる練習もさせてください。
排泄を済ませてからミルクを与える
食事の前にオシッコやウンチの排泄を済ませておくとお腹がスッキリしてミルクの飲みが良くなります。(結構重要)
生後3~4週目までは自力で排泄ができないので、ティッシュを使いお尻あたりを軽くポンポンしてください。ウンチは溜まっていないと出ないですがオシッコはよく出してくれます。
※オシッコは漏らすこともあり、お尻あたりがよくビショビショになっていました。毛布などに擦れると漏らすことがあります。
飲ませる姿勢
仰向けにはせず腹ばい(お腹を下)にして飲ませるのが正しい姿勢です。
人間の赤ちゃんのようにして飲ませる(仰向けで飲ませる)と肺に入る恐れがあり、それが原因で病気になることがあります。
子猫を持ち上げると仰向けになりやすいので、慣れないうちは地面に足を付かせた状態で飲ませると安定します。
親指と人差し指で首か顔を固定しながら乳首を咥えさせれば勝手にグビグビ飲んでくれますが、吸う力が弱い子猫には少し乳首を押してミルクを出してください。
飲ませる量と授乳回数
子猫の体重やミルクの種類によって違いますが、ロイヤルカナンの粉ミルクにはこのように記載されています。
生後 | 1日の回数 | 1回の量 |
1週齢 | 7回 | 2~4ml |
2週齢 | 6回 | 5~10ml |
3週齢 | 5回 | 10~15ml |
4週齢 | 5回 | 10~15ml |
1度にあまりに多くのミルクを飲むと胃からあふれて気管に入り、誤嚥性肺炎になる可能性があります。生後3週間でも1回に飲む量は20ml程度にし、何回かに分けて与えるのが安全とのことです。
下記に体重&週齢ごとの摂取カロリーの目安が書いてありますが、飲ませる量が少なくても体重が増えていれば問題ありません。
理想は1日10gの体重増加を目指します。
1週齢(0~7日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 授乳間隔 |
50g | 12kcal | 6~8回 | 3~4時間 |
75g | 18kcal | ||
100g | 24kcal | ||
125g | 30kcal | ||
150g | 36kcal | ||
175g | 42kcal | ||
200g | 48kcal | ||
225g | 54kcal |
参考:子猫のへや
2週齢(8~14日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 授乳間隔 |
250g | 60kcal | 6~8回 | 3~4時間 |
275g | 66kcal | ||
300g | 72kcal | ||
325g | 78kcal |
3週齢(15~21日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 授乳間隔 |
350g | 84kcal | 6~8回 | 3~4時間 |
375g | 90kcal | ||
400g | 96kcal | ||
425g | 102kcal |
4週齢(22~28日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 離乳食の割合 |
450g | 108kcal | 5~7回 | 約20% |
475g | 114kcal | ||
500g | 120kcal | ||
525g | 126kcal |
4週齢くらいから少しずつ離乳食の割合を増やしていきます。
1日のカロリーを目安にミルク80%・離乳食20%が大体の割合です。
5週齢(29~35日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 離乳食の割合 |
550g | 132kcal | 4回 | 約50% |
575g | 138kcal | ||
600g | 144kcal | ||
625g | 150kcal |
5週目からミルクと離乳食の割合を半々にしていきます。
6週齢(36~42日)
体重 | 1日のカロリー | 授乳回数(1日) | 離乳食の割合 |
650g | 156kcal | 2回 | 約75% |
675g | 162kcal | ||
700g | 168kcal | ||
725g | 174kcal | ||
750g | 180kcal | ||
775g | 186kcal |
6週目からミルク25%・離乳食75%を目安にします。
7週齢(43日~)くらいから完全離乳食に切り替えていきます。
離乳食からドライフードorウェットフードへの切り替えは生後2ヶ月くらいが目安です。ドライフードの場合、硬くて食べずらいこともあるので水やぬるま湯でふやかして与えてください。
子猫にミルクを飲ませる3つのコツ
子猫にミルクを飲ませていて気付いた3つのコツがこちら↓
- 哺乳瓶を使うこと
- ミルクの温度は38度くらい
- 子猫をタオルで包む
特に「①哺乳瓶を使う」「②ミルクの温度は38度」が重要です。
①哺乳瓶を使うとちゅぱちゅぱ飲むよ
最初はスポイトやシリンジ(注射器みたいな物)を使っていたのですが全然飲んでくれませんでした。口を開けた瞬間を狙いピュッと出してもうまく入らず、器具が悪いと判断し哺乳瓶を買ったらこれが大正解!
哺乳瓶を使ってからは一度口に咥えさせると自分でちゅぱちゅぱ飲むようになりました。今までの苦労は何だったのかって言うくらいよく飲むので哺乳瓶はおすすめです。
ロイヤルカナンのミルクを買うと哺乳瓶が付いてきます。子猫用に作られていることもありこれがとても使いやすいです。(通販で売っている子犬兼用などは使いづらい物が多い)。
おすすめのミルクについては、こちらをご覧ください↓
【買ってよかった】スクスク育つおすすめの子猫用ミルクを紹介します!使いやすい哺乳瓶については、こちらに詳しく書いてあります↓
子猫の哺乳瓶を買って分かった「使いやすい形」と「ダメな形」!※生まれたばかりだと吸うという感覚が分からなかったり吸う力がなかったりするので、哺乳瓶がダメならシリンジやスポイトで強制的に飲ませてください。
②ミルクの温度は38度くらいがよく飲む
最初ぬるめにしてミルクを与えていましたが、38度くらいにした方が飲み付きが良いのがわかりました。
液状ミルクの場合は容器に少し熱めのお湯をはり、そこにミルクを入れた哺乳瓶を付けて温めます。粉ミルクの場合は沸騰させたお湯で溶かしたあと、38℃まで冷ましてから飲ませてください。
母猫の体温(38度)くらいが本能的に飲みやすいのでキッチリ測って与えましょう。
ミルクの温度を38℃にする際、料理温度計を使うと便利です。
③子猫をタオルで包むとやりやすい
バタバタ暴れてミルクを飲ませづらいならタオルで包むとやりやすいです。
顏だけ出すように固定してしまえば手足をバタつかれても抜け出せないのでミルクも飲ませやすくなります。
ただ、慣れてしまえばタオルなしでも簡単なので、どうしてもできない場合に試してみてください。
子猫が暴れてミルクを飲まない場合
絶対にお腹がすいているはずなのに暴れて飲んでくれない場合、哺乳瓶の乳首を口に咥えさせれば大体解決します。
スポイトやシリンジだと咥えてくれなかったですが、哺乳瓶なら咥えさせればそのまま飲んでくれることが多かったです。(咥えさせたら少し押してミルクを出すと飲むことが多い)
それでもダメな場合は「排泄を済ませお腹をスッキリさせる、味が合わないかもしれないので違うミルクを買ってみる、乳首の穴が小さく吸いずらいので大きくしてみる」などで解決するかもしれません。
ここまでしてミルクを飲まないなら獣医さんに診てもらいましょう。(栄養が足りず死んでしまう事もあります)
最後に
はじめは慣れない授乳に戸惑い全然飲ませられないかもしれませんが、とにかく乳首を口に突っ込めばちゅぱちゅぱしてくれると思うので根気よくやってみてください。
あとは吸う力が弱い場合、穴を大きめ(逆さにしたら少し垂れる程度)にしておきましょう。
※購入したばかりの乳首は穴が小さく出ずらい場合があるのでよく確かめてください。
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