私たち人間は毎日体を洗いシャンプーすることが多いですが、猫ちゃんの場合はどれくらいの頻度で洗えばいいのか?
そもそもシャンプーする必要があるのか?疑問な方もいると思いますが
結論から言うと猫ちゃんはシャンプーする必要がありません。シャンプーしたことで取り返しのつかないケースになることもあります。
実際に我が家の猫は十数年ほど洗っていません。老猫なので毛がパサつきツヤもなくなってきましたが、若い時はシャンプーしなくてもキレイな毛並みを維持していました。
だけど、シャンプーしないことで病気になったりしないのか?寿命に関わってこないのか?
そこら辺のお話や実際にシャンプーして取り返しのつかないことになった例も紹介しますのでご覧ください。
目次
猫をシャンプーしたら死亡したケース
「猫をシャンプーしてドライヤーしたらショック死した」
「トリマーにシャンプーをお願いしたら死んでしまった」
と言うケースがあります。
ある飼い主さんは猫をシャンプーしてあげようとしたら水を嫌がったので少し押さえつけて洗ったそうです。その後、ドライヤーで体を乾かしていたところ脱糞し急に意識がなくなったように白目をむいたので動物病院に連れて行ったのですが、猫は亡くなってしまいました。(原因はショック死とのこと)
他にもトリマーにシャンプーをお願いしたら、シャンプー中にショック死を起こしたケースもありました。
参考:一歳半の雌猫の突然死
参考:猫チャンのシャンプー
この2つのお話はネットの掲示板に載っていたものなので信憑性が疑われるかもしれませんが、川崎市にある「オダガワ動物病院」でもシャンプーでショック死した猫を見たことがあると書かれています。
また、押さえつけてシャンプーしたことで四肢が麻痺した猫ちゃんを診察したとも書いてあります。(この猫ちゃんは幸い動けるようになりました)
獣医さんも言っていますが、基本的に猫ちゃんはシャンプーする必要がありません。
猫を洗う必要がない理由とは?
猫ちゃんにシャンプーが必要ない理由とは
- 自分で体を舐めて清潔にしているから
- 体を洗うことでストレスになるかもしれないから
先ほども話しましたが最悪死亡するケースもあるので、むやみにシャンプーしない方がいいでしょう。では、それぞれの理由を説明していきます。
猫は自分で体を舐めて清潔にしている
猫は自分で体を舐めてキレイにする動物です。また、肉球からしか汗をかかないので体臭もほとんど出ません。
これは野生時代を生き抜くために備えられたもので、待ち伏せして狩りをする際に臭いがあると獲物に逃げられてしまうからと言われています。
一生懸命毛繕いするのは誰にもバレず臭いを消すための本能であり、シャンプーなどしなくても特に問題ないそうです。
洗われるのが嫌いでストレスになりやすい
基本的に猫は水が大嫌いな動物です。洗われることでストレスになる、暴れてケガに繋がる、最悪死亡するケースもあるため、それならシャンプーしない方が猫ちゃんのためです。
ドライヤーの風も嫌がることが多いですし、毛が細く中々乾かないので体調を崩してしまうケースもあります。(うちの猫はシャンプーして体調を崩してから洗うのをやめました)
子猫の時からお水に慣れていたり、お風呂好きな猫ちゃんも稀にいますが、圧倒的に水が嫌いなことが多いので洗わない方がいいでしょう。
猫を洗っていいケースは?
ウンチがお尻周りの毛について汚れた、外出して泥だらけなど汚れが酷いならシャンプーした方がいいですが、汚れている部分だけぬるま湯で洗う程度でも大丈夫です。(ぬるま湯とは37度くらい)
それか水を絞ったタオルで拭いてあげる方がストレスになりにくいと思います。
長毛だとお尻周りの毛にウンチが付着することが多いので、そこの毛だけカットしてあげるなど対策しておくといいでしょう。
できるかぎり猫ちゃんがストレスにならない洗い方、洗わないで済む方法を考えてみてください。
猫ちゃんの体を拭くために開発されたシャンプータオルという製品もあります。静電気が抑えられたり毛がサラサラつやつやになりますが、化学成分が含まれているので頻繁に使うのはおすすめしません。たまに使うくらいなら良いのかなと思います。
猫のシャンプータオルは安全性が微妙?拭く頻度やおすすめ品は?猫を洗わないと病気になったりしないの?
猫を洗わなかったことで病気になることはないですが、逆に洗いすぎて皮膚病になる猫はいます。
体を洗わなくても猫は不快に感じていないですし、シャンプーしない方がどちらかというと猫にとっては健康的(ストレスフリー)です。
ノミ取りのためにシャンプーする方もいますが、ノミ取り用のクシ、ノミ取り首輪、スポットタイプの薬剤で対策できます。シャンプーでストレスになる猫が多いので、それなら違う方法でノミ取りを行ってください。
細かいフケが出てしまう猫もいますが、これは普通のフケなので特に心配いりません。濡れタオルで拭いてあげれば大丈夫です。
もし大きな塊のフケが出るようなら皮膚病の可能性があるので動物病院に連れて行きましょう。
猫の種類によっては洗う必要もある
無毛や毛が短い品種の猫だと身体の皮のひだに皮脂汚れが溜まりやすいので、定期的なシャンプーが必要になることがあります。(スフィンクス、ドンスコイ、コーニッシュレックスetc)
ちなみに長毛種だと抜け毛が多く毛玉ができやすいので月1でシャンプーする人もいますが、ブラッシングだけで問題ありません。
それか慣れているトリマーさんにお願いするのがおすすめですが、ご自身でシャンプーするなら十分注意してください。
※絶対に押さえつけたりして洗わないこと、暴れるようなら中断すること。
猫を洗うメリットは1つもない?
シャンプーするメリットの1つに口腔がんのリスクを減らせる可能性があるようです。獣医さんのブログで知ったのですが、論文などのデータがなく本当かは分かりません。
ただ、シャンプーすることによるストレスを考えると、堅く絞った濡れタオルで月に1回拭くくらいで十分かと思います。
あと、猫アレルギー持ちの人は症状が和らぐ可能性があります。毛づくろいなどで付着した唾液やフケが猫アレルギーの原因の1つと言われているため、それらを落とすことで緩和されるそうです。
これも堅く絞った濡れタオルで拭けば大丈夫なのですが、拭くのを嫌がるならやめておきましょう。
まとめ
猫にとってシャンプーは必須ではありません。むしろしない方がストレスにならず猫のためでもあります。
汚れが気になるなら水を絞ったタオルで拭いてあげるだけで大丈夫です。
どうしてもシャンプーしたい場合は、やり方をしっかり調べてから行いましょう。自身がないならプロ(トリマー)に任せるのが良いかと思います。
猫のシャンプータオルは安全性が微妙?拭く頻度やおすすめ品は?